蜜咎の義父 背徳の夜を

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- 本販売日:
- 2012/05/07
- 電子書籍販売日:
- 2012/05/07
- ISBN:
- 978-4-8296-6608-1
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義父は悪魔のように誘惑する
義父が愛していたのは母よりも私だったなんて! 寄宿学校で過ごしていたファルセットが、7年ぶりに再会した義父は悪魔のように怜悧で官能的。恋してはいけない相手なのに惹かれてしまう。父娘の親愛を示すキスも、気づけば深く舌を絡め合い、ついに一線を……。禁忌ゆえの快楽に囚われ、もう離れられない。そんな私たちの姿を見てしまった人がいて!? インモラル・ロマンス!

キルヒス
ロスバイト伯爵家当主。ファルセットの義父で、怜悧で傲岸な性格。

ファルセット
寄宿学校に通うキルヒスの義娘。母の病気を理由に家に呼び戻される。
ものの輪郭さえあやふやな暗がりで、鮮やかなシフォンのドレスが彼の手に落とされる。
大理石の床に落ちる柔布の花びらの中から、一七歳の瑞々しい肉体が浮かび上がる。
「たまらなかった。ずっとこのときを待っていた。ファルセット」
乙女の髪に触れる彼の手が両頬を包み込むように撫で、そして肩へ、胸元へと降りる。 つんと尖った先端を掠められて、びくんと震えた。
先端をしばらく指の先で撫でられ、摘まれたあと、その手は両の乳房を大きく掴む。
「あ」
深閑とした隠し部屋の中で、そんな喘ぎさえ、大きく響く。
「敏感だな」
この人が好き。
「あなたが、私をこんなに……したの。ただ指先で……触れられるだけで感じてしまう。こんなに酷く淫らにしたの」
「好きだから、ファルセット。おまえが、そしてこの身体がいとおしくてたまらない」
「───わ、私も……」
この人の少し厚めの唇も、通った鼻筋も、巧みな舌も。
砂漠の王のような、乾いた草原のような灼熱の香りも好き。
抱き合って、熱が上がると、くゆるような情熱の香り。
金の緩やかにうねる髪を撫で、からみつけてくる長い指もとても好き。
いつも見ているだけだった。憧れているだけだったから、よけい愛する想いが募ったのだと思う。
「ファルセット……」
囁く彼の唇が、ファルセットの赤い唇に合わせられる。
これから燃え立つ身体にスイッチを入れるように、その唇は強く押し当てられ、そして待ち焦がれているような乙女の唇の間に、熱い舌が挿入される。
それを合図にするように彼の背中に両手を回して、肩胛骨に白魚のような指を這わせる。
「ここ、好きでしょう?」
「ああ。とても」
もう、きっとどんなに目隠しされていても、地獄のような暗闇でも、指先だけで誰だかわかる。肌を合わせるだけで、彼だとわかる。
「ファルセット。私のかわいいおまえは、どこが一番好きなんだ? どこが一番感じるのかな……言ってみろ」
彼の指が胸を揉むことから脇に忍び込むようにしてくると、ファルセットは感じてむずむずと足をすり合わせる。彼の低く肌にまといつくような声だけで、ぞくぞくと肌が粟立つようなのに、指先で愛撫されれば、身体の芯の熾火がほうっと紅色に燃えてくる。
「ここか?」
「あ……ッ」
後ろの膨らみの上を、彼の掌がさまようように撫で、そして谷間に滑り込む。
「ああッ」
後ろの谷間を前後に流れる指先に、ファルセットの身体は震える。そして彼の繊細な指は蕾を掠めるように撫でては、その周囲に指先をねじ込むように愛撫してくる。心が求めている。身体が、早く欲しいと訴えている。
「そこ……そこ……なの……あッ」
命じられるままに、彼の問いに答える。恥ずかしくて頬が燃えさかる薪のように熱い。
「ここか……淫らになったな……我が娘」
キルヒスの指先が、もっとも感じる乙女の先端を、何度も何度も掠めてはいじめてくる。
とても気持ちよく、とても感じる。なのに、そこだけでは済まされない、欲望の悪魔がファルセットの幼い肉体に芽生えてきている。耐え難い苦痛。悶える快楽。
「お義父様……お願い。もっと……犯して。私を犯して……。その長い指で、唇で。あなたの猛るそれで。早く……私を、早く私を征服して」
ファルセットはもだえるようにキルヒスの背に両手を這わせ、彼の足の付け根に陰部を重ね合わせるように白い両足を開くと、その後部に絡ませた。
かかとで、後方の割れ目をくすぐるように押し付けると、彼はすぐに両足を掴んで、壁に乙女の白い背中を押し付ける。そしてしっかりと抱え上げるとファルセットの足を限界まで開かせて、密やかに蜜を滴らせる花弁の中に猛り始めた雄の象徴を突き立てた。
微細な動きで、強く激しく奥を求めて突き進んでくる。猛る雄が淫靡すぎる音を立てる。
(これでいいの……そうよ。これでいいの。愛する人を今、つかの間だけでも私のものにできる幸せを、私は選ぶの……たとえ、お母様を裏切っても、不道徳だと世界中に罵られても、お義父様との禁断の愛を私は選ぶわ……)
「ファルセット……ファルセット」
身体の中で、キルヒスの哮りがいっそう激しく、固くそそり立ってくるのが感じられる。
突かれる媚肉が、快楽で火照り、その火照りを全身に広げていく。彼の愛が、子宮の奥まで達しそうで、その地獄のような灼熱に、ファルセットは若い乙女の肉体をくねらせた。
「あ、ぅあん! はっ! あはっ……ん!」
罪だろうと、不道徳だろうと、神に見放されて地獄に堕ちても、かまわない。
お義父様を自分だけのものにできるなら───。

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