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「もう一度、奪って」
千夜の愛を王子は貪る

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書籍紹介

「思い出したか? 俺の身体の味を」

虜囚となったセラフィーナ姫の眼前にいる敵国の王子は、かつて自分に仕えながらも純潔を捧げた使用人。以前と別人のような冷たさ。変わらないのは銀の髪、精悍な顔立ち、熱い眼差し。今も私はあなたが好き。彼は……?「あの夜みたいに抱かれたいのか」強引に身体を奪われ高まる葛藤。切ない交わりを重ね、ふと垣間見せる優しさに彼の本心が。ずっと私だけを想い続けてくれたの?
ジャンル:
ファンタジー | 西洋
キャラ属性:
王子・王族・貴族
シチュエーション:
政略結婚 | 幼馴染・初恋の人 | 甘々・溺愛
登場人物紹介

エセルバート

銀の髪を持つアルドモア王。一度滅びた国を復活させた英雄。

セラフィーナ

ウィリディスの第一王女。アルドモアに攻め込まれ、強引にエセルバートに嫁がされる。

立ち読み
 「あぁっ……。いやっ……」
 セラフィーナは急いで胸元を隠そうとした。けれども、両腕をリンネルの上に押さえつけられ、はかない抵抗さえ封じられてしまう。
「なぜ、抗う? セラフィーナ? 昔のあなたは、もっと、もっと、従順だった」
「……あのころは……、子供、だったのよ……」
「でも、身体は、もう、大人だった。俺の愛撫にも応えてくれた」
「……やめて……。そんなこと、言わないで……」
 顔を背けると、露になった耳元にくちづけが落ちてきた。
 ねっとりと耳殻を舌が這う。官能を呼び覚まそうとするように、耳朶を甘く噛み、ねぶる。
 ぞっとするような戦慄が背を伝った。
 恐ろしくて、恐ろしくて、息も止まりそう。
「いやよ……! いや……! 離して……!」
 セラフィーナはなんとかエセルバートの腕から逃げ出そうと身をよじる。
「おまえと結婚したのは国のためよ。おまえの慰み者になるためではないわ。女が欲しいなら、買うなりなんなりすればいいでしょう」
 けれども、どんなに力をこめても、エセルバートに封じられた身体は、リンネルの上に縫いつけられでもしたかのように、少しも動かすことはできなかった。
 青ざめるセラフィーナとは裏腹に、エセルバートは口元に余裕の笑みすら浮かべている。
(なんて強い力なの……)
 ようやく、はっきりと理解できた気がした。
 今、目の前にいるのは、セラフィーナがよく知っていた少年ではない。その肩の広さも、腕の力も、もう、大人の男―――しかも、幾たびもの戦場を勝ち抜いてきた戦士のそれなのだ。
 どんなに暴れてみたところで、セラフィーナにかなうはずもないことは明らかだった。
 強張る唇に、触れるだけのくちづけが落とされる。
 冷たく、痛い、くちづけ。
 心が凍る。
「俺に命令するな」
 エセルバートが言った。
「俺は、もう、あなたの奴隷じゃない」
 セラフィーナの胸に絶望が満ちる。
 昔、セラフィーナは言葉で彼を支配した。
 今、エセルバートは力でセラフィーナを支配しようとしている。
(今度は私におまえの奴隷になれと言うのね……)
 これは、報いなのだろうか?
 愚かだった自分に神さまがお与えになった罰なの―――――?
 セラフィーナの身体から力が抜けていくのを感じ取って、エセルバートが満足そうな笑みを向けた。
「それでいい。美しいセラフィーナ」
 エセルバートの指先が露になった素肌の手触りを確かめるように丸みをなぞる。
 緊張に、肌が粟立った。
「……っ……」
 悲鳴を飲み込むと、エセルバートは、笑って、その大きな掌いっぱいにセラフィーナのやわらかな乳房を無遠慮に鷲づかみにする。
「何を恐れることがある? あなたはここをさわられるのが好きだったじゃないか」
「……違う……。違うわ……」
「違わない。俺にこうされると気持ちいいと言って、身をよじり、身も世もない声を上げ続けたのはあなただろう? セラフィーナ」
 セラフィーナは否定するように首を左右に振る。
 あれは、とてもたいせつなものを扱うように触れてくる名無しの手つきが気持ちよかっただけ。あまりにも恭しくやさしい触れ方がいとおしくて、それに応えただけ。
 でも、エセルバートは違う。その手には、ひと欠片の愛もない。
 たとえ、あの時の名無しが今のエセルバートになったのだとしても、セラフィーナにとって、名無しとエセルバートは別人なのだ。
「あれは、あなたじゃない。あなたは名無しじゃない」
「なんだって?」
「愛のない指先には、女の心を溶かすことなどできないわ」
 冷たく言い放ってやると、エセルバートは鼻で笑った。
「相変わらず、高慢な女だよ。セラフィーナ」
「……」
「だが、それも、いつまで続くかな?」
 ゆっくりと指先が胸元を這い回る。先ほどとは打って変わった触れるか触れないかの繊細さで肌の上を滑り、胸の中心をそっとなぞる。
「……ぁ……」
 我知らず、吐息が唇をついて出た。
 あわてて唇を噛み締めたけれど、ごまかしきれるはずもない。
 エセルバートは、勝ち誇ったように、くすり、と笑みをこぼすと、セラフィーナの胸元に唇を寄せた。
 指先で戯れに弄られたそこは、咲き初めた薔薇の蕾のように、ほんのりと薄赤く色づいている。もっと、もっと、触れてほしいとねだるように、つん、と尖っている。
 吐息が触れた。
 あたたかく湿った感触が尖りを伝う。形を確かめるように、ゆっくり、ゆっくりと這い登り、やがて舌先が先端にたどりつくと、そのまま、やわらかな唇に包まれて……。
「あ……。いや……」
 拒絶の言葉とは裏腹に、身体の奥では甘い疼きが静かに目覚める。
「いや……。いやよ……。お願い……。許して……」
 蛇のように、頭をもたげ、蠢き、うねり、身体の芯をゆっくりと這い登る。
 小さな蕾のようなそこを、ねぶり、吸い上げる唇は、ひどく丹念だった。ほんの少し前までの、無遠慮さや乱暴さなど忘れ去ったみたいに、そっと、そっと、じれったいくらい辛抱強く、セラフィーナの中から疼きを引き出していく。
 そのやさしさと、裏腹な情熱は、記憶の中の名無しそのままだった。
 自身の欲望だって今にもあふれそうなほどだったくせに、名無しは、決して、セラフィーナにそれを押しつけようとはしなかった。
 まるで、とてもたいせつな宝物に触れるように、セラフィーナの胸の頂にくちづけた名無し。
 あの時感じたのは、それまでセラフィーナが知ることのなかった、身も心もとろけるような恍惚だった。
「…ぁ……」
 記憶の中から、あの日のセラフィーナが現れて快楽の声を上げる。
「あぁ……」
 名無しの腕に抱かれてしあわせだと思った自分が蘇る。
 名無しの腕に抱かれたのは、たった一度きり。
 あの夜のことは過ちだったのに、できるものなら、すべて忘れてしまいたいのに、その指先がもたらす疼きを、なぜ、肌はこんなにも鮮明に覚えているのだろう?
「口ほどにもないな。セラフィーナ」
 触れてきた時と同じようにゆっくりと身体を離して、エセルバートがせせら笑った。
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