僕だけのかわいい新妻。
初恋をこじらせた皇子は侯爵令嬢を淫らに愛しすぎる

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- 本販売日:
- 2017/09/19
- 電子書籍販売日:
- 2017/09/19
- ISBN:
- 978-4-8296-6801-6
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きみをずっと閉じ込めてしまいたい
「ずっと前からミナは僕のものだ。誰にも渡さない」皇子パウルから花嫁命令!? 唇を奪われ、鼓動が速まる。激しい愛撫のあと、躰の奥深くに楔を穿たれれば、彼への想いがとめどなく溢れてきて……。身分違いだと諦めていたけれど、本当の妻になれるの? でも「僕の新妻はかわいいな」と囁かれ、ときめきでどうにかなってしまいそう! 初恋をこじらせた皇子と蕩ける新婚ラブ!

パウル
ツァイスタール皇国の第二皇子。皇国天文官長を務めている。ミナのことをずっと好きでいるが、彼女がなかなか靡いてくれないため!?

ミナ
パウル皇子の幼なじみで、幼い頃から仕えている。彼との身分差を感じながらも、心惹かれている。生真面目な性格。
「ミナは余裕だな。なにも知らないふりをして、実は男女の色事に慣れているんじゃないか?」
パウルの指先が言葉以上に雄弁に問いかける。ミナの顎から首筋を通って、鎖骨を辿り、胸の膨らみを捉えた。
男の人に胸を触れられたのは当然、初めてだ。けれども、コルセットとドレスの上衣を着た上から触られたから、性感を強く刺激するには至らなかった。
ただ初めての事態に動揺しすぎて、固まってしまっただけで。
──そうだ。わたしはパウルさまに性戯を教えて差しあげるのが役目なんだから、どうにかしなくては……。
動揺している場合ではないと本の内容を思い出そうとする端から、パウルの唇がミナの首筋に沈んで、肌を啄んだ。
「ふぁっ……パ、パウルさま、くすぐった……いです……んぁあ……っ」
ちゅっ、ちゅっとわざとらしく音を立てて、大きく開いたデコルテにまで唇が下りてくる。そのくすぐったさがもどかしくて、ミナは「んんっ」とくぐもった喘ぎ声をのどの奥から漏らした。
行為の意味はわからないけれど、ぞくりと背筋に震えが走る。
パウルの手は、ミナの背中に回り、華奢な躯を抱き起こすようにして、上衣の留め金を外した。
愛撫に身震いしていたからというだけでなく、圧倒的な体格差もあって、ミナの躯はパウルの手であっというまに俯せにされる。
コルセットの紐を解くのは侍女がいても難しいのに、力があるからなのか、パウルが器用だからなのか、やけにゆるむのが早い。ふぅっと息が楽になったと思うと、スカートの絹のリボンをしゅるりと解かれていた。
ふわりとドレスの膨らみを作っていたペチコートごと、無理やり引きはがされ、急に足下がすうすうと涼しくなる。その手早さに呆気にとられていたが、次の瞬間、ミナは焦った。
子どものころならいざ知らず、ズロース姿をパウルに見られて、羞恥のあまり、耳まで熱く火照る。
「ま、待ってください。パウルさま……あぁんっ、いきなりなにを……ふぁっ!? つ、冷たいで……や、ぁ……」
じたばたと足を動かして、パウルの戒めから逃れようとしたけれど無駄だった。
ズロースの股割れから手を入れられて、ミナの躯はびくんと跳ねた。
指先が触れたのは、これまで他人に触れられたことがない場所だ。しかも、熱く湿った場所には、パウルの指は冷たくて、なおさら刺激を増してしまう。指先がすぅっと、割れ目を辿るように動けば、躯の芯が熱を持って疼いた。
「すでに濡れているな。慣れているからなのかわからないが……ミナが処女なのかどうか確認させてもらおうか」
独り言のように言って、パウルは濡れた淫裂にまた指をあてがう。
ぐじゅりと秘処から溢れた蜜とともに、指先が柔襞を擦り、そのたびにぞくんと快楽が湧き起こる。ミナの腰が自然と揺れた。
「や、ぁ……指を、動かさない、でぇ……!」
俯せにされたままだったから、ミナはリネンのシーツを握りしめて、パウルの指先から与えられる快楽に耐えた。
震える声でお願いしたからだろうか。パウルは、ひととき指を動かすのをやめた。その代わりなのか、今度はミナを背中から抱きしめて、ゆるんでいたコルセットに隠れていた双丘を露わにして、手のひらに収めてしまった。
これが姉に言われた新妻の心得で、ミナがなすべき側妃の務めかもしれないが、いきなり刺激が強すぎる。
それに、パウルの大きな手で胸を覆われると、快楽とは別に羞恥が湧き起こった。
「ぱ、パウルさま……胸は、その……も、申し訳ありません……私、あまり胸が大きくなくて……がっかりなさったでしょう?」
姉ダリアのように豊満な肉体美を持つ女性のほうが、この役目にふさわしかったように思えてならない。
それでも指名されたからには、せめて姉から聞いたことと本から仕入れた知識は実践して差しあげなければと心に誓う。
ミナの決意を知ってか知らずか、パウルの手はミナの言葉を確かめるように、ふにふにと双丘を揉みしだいた。
「別に、小さいというほどではないと思う……形もいいし、張りがあって触り心地がいい。それに、ミナが望むなら、僕が胸を大きくしてやる」
「ほ、本当ですか? んんっ、胸、大きくする方法が、あるんなら、わたし、お願いしたいで、す……ああんっ」
パウルの手が腋窩から摩るように肌を愛撫して、膨らみを揺さぶると、ミナは次第に妙な気分になってきた。
躯の芯が熱い。ぞくぞくと震えあがりそうで、でもまだ爆発するほどではなくて、熾きが燻っているときのように、見えない場所で、躯の内側をじくじくと侵していた。
その疼きをさらに掻きたてるように、パウルの手が硬く起ちあがってきた乳頭を摘まみあげたから、たまらない。思わずミナは鼻にかかった喘ぎ声をあげた。
「ミナの胸はずいぶん感じやすいみたいだな……それとも、すでに誰かに仕込まれたあとなのか?」
びくびくと小刻みに跳ねるミナの躯を押さえるためだろうか。パウルは背中から華奢な半裸を抱きしめたまま、ミナの脚に脚を絡めてきた。
腰紐を解いてするりとズロースを下ろされると、素足にトラウザーズを穿いたままのパウルの脚が当たる。トラウザーズの布地に肌が擦られるたびに艶めかしい気分になって、意識するともなく、ミナは腰をくねらせた。それが男を誘うような動きになっていたとしても、ミナ自身に気づく余裕はない。
「こうやってたくさん揉んでたら、胸は大きくなるよ、ミナ。だから、これから毎夜、ミナの胸を大きくするのに協力してやる」
「んっ、そ、そうなんですか? そ、それって自分でできるのでしたら、パウルさまのお手を煩わせるようなことでは……あぁっ」
毎夜、揉まれるのはどうだろうかとミナが辞退しようとしたとたん、きゅっと赤い蕾を捻りあげられ、甘い声が迸る。びくびくん、と腰が跳ねて、ミナの躯を鮮烈な快楽が走った。
「……あぁ……は、ぁ……」
ひととき、愉悦に意識を持っていかれて、荒い息を繰り返す。

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