大好きなのにキライなふり!?
氷の貴公子は幼妻をこっそり溺愛しています

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- 本販売日:
- 2017/06/16
- 電子書籍販売日:
- 2017/06/16
- ISBN:
- 978-4-8296-6802-3
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「きみは世界一のお嫁さんだ」
恋人関係を秘密にしているエリノアとマシューが、いきなり王太子夫妻に任命!? 跡継ぎ不在の王家を救うため王宮で新婚生活を送ることになったけど、お互いの家が犬猿の仲という問題が。ふたりは仲が悪いフリをしながら密かに愛を深めていく。何事にもクールなマシューもエリノアにだけは甘々で。「俺が欲しいのはきみだけだ」溺愛がエスカレートする夫に抱かれて幸せは最高潮に!

マシュー
『氷の貴公子』の異名を持つクールな公爵家長男。エリノアを過剰なほどに溺愛している。が、普段はそれをおくびにも出さない。

エリノア
マシューの家とは犬猿の仲である公爵家の令嬢。マシューとは相思相愛。少し世間知らずな面もあるが素直な性格。
「隠すなんていけないな。きみは俺の花嫁だ。今夜はすべて、俺だけのものだと証明してもらわなくてはね」
可憐なふたつの膨らみに、布越しの唇が交互に触れる。中心の敏感な部分を巧妙に避けるキスがもどかしい。
「ナイトドレスもいいけれど、この下着というのもそそるものだ。もちろん、きみが着ているから興奮するんだよ。ほかの誰でもない、エリー、きみだから抱きたいんだ」
胸元で彼が話すせいで、吐息にさえエリノアの体は震えてしまう。
彼がほしくて、敏感になっているのだ。
──恥ずかしい……けれど、マシューの言うとおりだわ。わたしは、このひとの花嫁なのだもの。
『夫が寝台に体を横たえてきたら、抵抗することなく衣類を脱がされるのです。そして、夫のすべてを受け入れることが妻の役目です』
二年前、家庭教師から教わったことを思い出す。抵抗してはいけない。すべてを受け入れなくてはいけない。
そうしなければ、彼の妻としての役目を果たせない──
「マシュー……」
羽を震わせる小鳥のように、エリノアは小さな声で愛しいひとを呼ぶ。
「うん。なんだい?」
やんわりと胸の膨らみを手で包み込み、彼が夢見るようなまなざしを向けてくる。
「わたしも、あなたのすべてを受け入れたいの。だから……お、お願い、」
抱いてくださいと言うべきか。それとも、と迷ったエリノアだったが、彼の言っていたことが脳裏をよぎった。
「注いでください……っ」
彼の愛のすべてを。
それが何を意味するかもわからないまま、彼女は懇願する。
「そ……っ……、そんなかわいいことを言うなんて……、きみはどうかしている! かわいすぎる!」
「きゃあ!? あっ、あぁ……っん!」
いきなり胸をあらわにされ、先端に舌が躍った。小粒の果実を転がすマシューに、エリノアの体が応えようとして背をしならせる。自然と胸を彼の口元に押しつけて、いっそうの快感に無垢な花嫁は喘いだ。
「エリーは心がかわいらしいと思っていたけれど、体も相当なものだよ。俺に舐められると、嬉しそうに感じてくれる。なんて愛され体質なんだろう」
「わ、わたし、そんな……」
熱い舌が乳首を弾くたび、腰がびくんと震えるのを止められない。彼を感じることが愛されやすい体質だというのなら──
エリノアは、泣き出しそうな高い声でマシューの名を呼んだ。
「こんなこと、マシューはほかの女性ともしたことがあるの……?」
自分より年上で、社交界でも名を馳せるマシューのことを思うと、なんら経験がなかったとは考えにくい。
すると、マシューは返事の代わりにエリノアの可憐な乳首に軽く歯を立てた。
「ひっ……、あ、ぃ、やぁ……っ、駄目、噛んじゃ駄目……っ」
痛いわけではない。わずかばかりぴりっとした刺激はあるものの、それは痛みというより強すぎる快感に似ている。
「ねえ、エリー? 俺がきみ以外の女性に触れたいと思うはずがないだろう。くちづけたくなるのも、抱きしめたくなるのも、自分のすべてを受け入れてほしいと思うのもきみだけだ。きみにしか、俺は欲情できない」
──ほんとうに……?
根本を甘噛みしたまま、マシューは突起を舌で舐ってくる。彼を疑った罰とでもいうのか、その行為はひどく執拗で。
「それともエリーは俺以外の男にこんなことをされたいのかい? こうして感じやすい乳首を舐められて、吸われて、その愛らしい顔を見られてもいいと?」
そんなこと、考えたこともない。
エリノアは唇をわななかせ、懸命に首を横に振った。
「じゃあ、言っておくれ。きみを感じさせていいのは、誰……?」
唇と舌で愛撫される左胸、そして右胸の中心を彼の指がきゅっとつまみ上げる。
「ぃ……っ……、あ、あっ、わたしを感じさせていいのは……マシューだけぇ……っ」
「そうだね。そのとおりだ。よくできました。おりこうなエリーにはご褒美をあげるよ」
気がついたときには、エリノアの体は下着も剥ぎ取られた状態だった。それなのに、靴下留めだけが太腿に残されている。ウェディングドレスに合わせた白いレースと銀の鎖の靴下留めが、薄明かりのなかではエリノアの体を淫靡に引き立てる。
「何を……」
問いかける声は、甘い期待で濡れていた。
彼がトラウザーズの前を緩める動作を、エリノアの瞳はしっかりとらえている。
──あの、硬くて熱いものを取り出すの……?
腰に押しつけられた記憶から、ごくりと息を呑む。それこそが、エリノアの空洞を埋めるものなのだとマシューは言っていた。舌ではなく、それを突き入れるのだ、と。
「……ひっ……」
現れたのは、マシューの涼しげな美貌とはそぐわない、切っ先を傘のように膨らませたものだった。蛇の頭のようでいて、臍につくほど天を仰ぐそれは、先端から透明な雫を垂らしている。
「怯えた顔もたまらないな……。ちゃんと見ておくんだよ。これが、エリーを女にするんだ。そして、俺をきみだけの男にするものでもあるのだからね」
寝台に膝立ちしたマシューは、自らの雄槍の根本を左手で握り、先端をぶるんと震わせた。
──マシューを、わたしだけの男にする……?
それは、なんと魅力的な言葉だろう。
多くの淑女から憧れの目を向けられてきたマシュー・ペリング。氷の貴公子を、自分だけのものにできる。
今まで、エリノアは彼を独占したいと思ったことがなかった。なぜなら、ふたりで会うときには他者の介在がなく、マシューはひたすらにエリノアだけを見つめていたからだ。そして同時に、人前で顔を合わせるときには、完全なる他人として、あるいはいがみ合う両家の子どもたちとして振る舞うことを余儀なくされていた。
「わたし……」
細い指を、おずおずと伸ばす。
彼の昂ぶりに触れてみたかった。
「今さら怖いと言ってもやめてあげないよ。俺はこの日を何年も夢見てきた。エリーを俺がこの手で女にするんだ。誰より愛らしい少女を、我が手で──……んっ、エ、エリー!?」
すべらかな先端を、指先がかすめる。思っていたよりも、それは恐ろしいものではないらしい。布越しの腰に押しつけられたときは硬さに驚いたけれど、肌と肌で触れあえば体のほかの部位同様に弾力と表面のやわらかさを兼ね備えている。
「マシューをわたしだけのひとにしたいの」
もう一度、ぷっくり膨らんだ亀頭に指を這わせる。エリノアの指に触れられて、彼のものがぴくっと震えた。
「お願い、わたしだけのマシューでいて。ほかの誰にもあげない。だって、わたしはずっとマシューのお嫁さんになりたかったんですもの」
「ああっ、エリー!」
彼女の手を跳ね除けて、マシューは自らの楔をエリノアの脚の間に挟み込む。とろりと蜜で濡れた柔肉を左右に割って、割れ目と平行に彼のものがあてがわれた。

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