人魚姫ですが念願の王子様をモノにしました!

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- 本販売日:
- 2019/02/18
- 電子書籍販売日:
- 2019/02/18
- ISBN:
- 978-4-8296-6861-0
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初恋は君だ。最後の恋の相手も君がいい。
浜辺で人魚姫のニーナを助けてくれたアーネストは美形で優しい王子様。一目惚れからの告白、ラブラブなつがいになれると思ったのに、彼は何かを気にしているみたい。やっぱり元人魚より人間がいいの? 落ち込んでいるとアーネストから真摯な愛の告白をされて――。「君がいない世界に意味なんかない!」甘くとろけるようなキス、情熱的で淫らな愛撫。最高の幸せマリアージュ!

アーネスト
王国の第二王子。精悍な騎士。浜辺で人魚のニーナを助け、城へ連れ帰り手厚く保護する。

ニーナ
海の王の孫娘。つがいを捜して陸に上がったところを、アーネストに助けられ、一目惚れするけれど……。
「欲しいのはお礼じゃないわよ」
頬へのキスでは物足りなくて、唇を尖らせて言い返してしまう。アーネストは嬉しそうに笑って「君が好きだよ、ニーナ」と言い直してくれた。そしてそのまま私の唇を軽くついばむ。
ちゅ、ちゅ、と愛らしい音を立てていたキスが次第に深まっていく。やがて彼の熱い舌が優しく私の唇をつついた。開けて欲しいといういつもの合図だ。
私は唇を開き、彼の舌を受け入れた。すかさず入ってきたそれが口中を確かめて回る。歯列をなぞられたり、舌先で擦られたりしているうちに、抑えきれない吐息が漏れる。最後に強く舌を吸い上げると、アーネストは名残惜しそうに唇を離した。
彼は自分の上着を脱ぎ捨て、ズボンのベルトを外す。みるみるうちに扇情的な姿になっていくアーネストを、私はうっとりしながら見上げた。彼はシャツの前ボタンを全部外し、見事な腹筋を惜しげもなく晒した。下着の前は雄々しく隆起している。
まだ日は落ちきっていない。夕方のオレンジ色の陽光が窓越しに差し込んできている。明るい部屋の中で彼の裸を見るのはこれが初めてだった。アーネストは私が凝視していることに気づくと、苦笑しながら「こら」と額をつついてきた。
「そんなに見たら恥ずかしいだろ」
「アーネストだって私が脱いだら、じろじろ見るでしょう?」
「そりゃあね」
「なら、おあいこじゃない」
にっこり笑って言った私のドレスを、アーネストは引っ張った。
「ニーナはまだ脱いでないから、それは通らないと思うな」
そう言って私のドレスを脱がしにかかる。まるで壊れ物を扱うような彼の手つきに、胸がときめいた。こんな風に触れて欲しかったんだと自覚せずにはいられない。
「ニーナの目、とろんとしてる。……期待してるんだ?」
アーネストは悪戯っぽくからかった後、私の胸の蕾を指先で押した。
「ん……っ!」
鼻にかかった声が勝手に出てしまう。私の声を聞いたアーネストの眼差しが獰猛な光を宿した。
「ニーナの感じてる声、すごく可愛い」
彼は下着一枚になった私を横たえると、私の胸を愛撫し始めた。ぴんと立った乳首を舌先でつつかれるだけで背中から腰へと電流が走る。更には、ぱくりと咥えられくちゅくちゅと音を立ててなぶられた。
「ああっ……やぁ……ん」
初めての快感にわけが分からなくなる。首を振ってつま先をピンと反らす私を見て、アーネストは胸に唇を這わせたまま囁いた。
「嫌じゃないだろ? ちゃんと言って、気持ちいいって」
彼の吐く息が敏感になった肌をくすぐる。
「……き、もちいいの……すごく気持ちいいの、アーネスト」
「いい子」
アーネストは薄く微笑むと再び胸の蕾を攻め始めた。彼にいいところを弄られる度、私の腰は勝手に跳ね上がってしまう。
「こうやって吸ったり舐めたりするのと──」
アーネストは言いながらその通りにする。
「こうやって指で挟んでしごくのと、どっちが好き?」
「ど、っちも、好き……はぁっ……ああっ」
「そっか。じゃあ両方たっぷりしてあげないと。ニーナはすごく感じやすいな。こっちもほら、もうこんなに濡れてる」
アーネストの指が下着の上をつっとなぞる。薄い布がぐっしょり濡れていることに気づき、私は太ももを擦り合わせた。腰の疼きが急に強まる。
彼は身体をずらすと、私の両膝を割って下着の縁に手をかけた。するすると降りていく下着の感触がくすぐったい。
アーネストはおもむろに身を屈め、私の太ももに両手を這わせた。幾度か太ももを撫でられ、それから付け根に触れられる。
彼の指が秘所の入り口に触れると、それだけで蜜口から液体がどっと溢れてきた。外に零れた愛液を塗り込むように彼の指が動く。
「あっ……ああっ……はぁっ」
「いっぱい濡れてて嬉しい。ニーナのいいとこ、沢山可愛がってあげる」
「……わたしも、したい……アーネストの、触りたい」
波のように襲ってくる快楽に抗いながら、途切れ途切れに訴える。
ところがアーネストには「うん。でもそれはまた今度」と躱されてしまった。
彼は蜜口の中につぷり、と指を入れると浅くかき回し始める。同時に親指で小さな膨らみを探し当て、つるつると撫でた。丸い豆のようなそこを潰すように押された瞬間、強過ぎる快感に襲われる。
「ひゃ……あああっ……!」
生理的な涙で眦がじわりと濡れる。シーツをきつく掴んだ私の反応に気をよくしたのか、アーネストは舌で先ほどの部分を弄ってきた。あまりの気持ちよさに頭が真っ白になってしまう。
「ここ、気持ちいいんだね。中がすごく締まった。ほら、俺の指をきつく食い締めてる」
「はぁ、はぁ……あっ、ああんっ」
もう意味のある言葉は出てきそうにない。私はアーネストの舌と指にすっかり翻弄されていた。秘所から溢れた蜜で太ももどころかシーツまで濡れてしまっている。
私はつま先を丸め、絶え間なく襲ってくる快感の波に耐えた。
「やっ……へん、になっちゃ……やっ、やああっ」
「イきそう? いいよ、イって」
アーネストは低く掠れた声で言うと、小さな膨らみを舌で掬って吸い上げた。
「ひゃっ……あああっ……っ」
目の裏がチカチカして白く弾ける。存分に高められ昂った何かが容量を超えてしまったような感覚だった。激しい快楽にピンと突っ張った両足からやがて力が抜ける。
「はぁ……すごく可愛い。たまんない」
アーネストは感極まったように呟き、私の太ももに何度もキスを落とした。
それから再び隣に寝そべり、私の額の汗を優しく拭ってくれる。
「……今の、なんだったの?」
ようやく息が整ったので尋ねてみる。
アーネストは私の頬にキスを降らせながら「達したんだよ。女性がとても気持ちよくなると、ああなるんだ」と教えてくれた。
「それが『イく』ってことなのね。性交で達するのは男性だけだと思ってた」
私の知っている交接は、男性が女性の穴に入れ、腰を振ることで肉棒を擦って射精するというもの。男性が射精すれば性交は終わりだ。
女性も男性と同じように気持ちよくなって達するとは思ってもみなかった。そこまで考え、はたと気づく。
「アーネストはまだ達してないわ。だって、入れてないもの」
「うん、でも俺はいいんだ」

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