私が主役ですか? 末っ子王女が皇帝陛下のお妃様に!!

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- 本販売日:
- 2017/02/17
- 電子書籍販売日:
- 2017/02/17
- ISBN:
- 978-4-8296-6789-7
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モブキャラからメインヒロインへ!
庶民的でうぶな王女アストレアに電撃プロポーズしたのは若き皇帝陛下ライダル! 皇妃に選ばれたい他のお姫様たちをよそに、いきなり新婚生活が始まった。「こんなに愛おしいのはお前だけだ」ベッドで甘く囁き、柔らかな唇で敏感になった胸先を愛撫する彼。熱い楔を下半身に埋められ、アストレアは忘我の彼方に導かれて――! 強引な皇帝と控えめ王女のハイテンションな結婚物語!

ライダル
ロゼリア帝国の若き皇帝。存在感のないアストレアを花嫁に指名する。自分を利用しようとしている者ばかりで辟易していたが……。

アストレア
小国の十五番目のおっとり王女。存在感が薄くてよく見張りの兵士にすら気づかれない。
「ずいぶんと機嫌がいいな」
「えっ! あっ、ライダル……おかえりなさい」
中庭に巣を作ったコマドリがどれだけ可愛らしいか綴るのに熱中していた。
ハッとして立ち上がると、時刻は深夜になっていた。
「お出迎えできなくてごめんなさい……」
ああ、またやってしまいました。
「趣味を持つなとは言わん。手紙────健全な趣味で結構だ。だが、俺を忘れるぐらい楽しいことなのか?」
「いいえ、ライダルのことは一番です」
アストレアは手紙を脇によけて、片づけ始める。
彼は中身が気になるのか覗き込んできた。
「リファ大公国への手紙……姫達と仲がいいようだな。俺を差し置いて。夜中に部屋を訪ねたら、手紙を書いていたことが三度もあった。抱き締めたくてうずうずしている時に────」
「えっ……そ、それは……よ、夜の生活という意味でしょうか?」
三日に一回ぐらいは、初夜の続きのようなことをライダルとはしている。
姫達から聞いた話のニュアンスでは、それぐらいの回数が普通だと思っていたけれど。
「かまいたいのに、かまってやれなかったからな」
「気づかなくてすみません、え、ええと……今から……」
さっき髪は梳かしたし、汗もかいていない。
アストレアは覚悟をして、ぎゅっと目を瞑りベッドの前へ立った。
すぐにトンッと押される衝撃があり、背中がベッドに跳ねる感覚がある。
ライダルの口づけが深く口を塞ぎ、ドレスを乱されると覚悟したところで、手首に熱を感じた。
ひゅっと擦れたような刺激────。
「えっ……あれ……」
ライダルの手はアストレアの両手首をベッドの頭につけて押さえているのかと思ったけれど、彼の手はすでに胸をまさぐり始めている。
だとすれば、手首を固定しているのは何?
恐る恐る顎を上げて見た。
目に飛び込んできたのは────!
「ええええっ!?」
ロープですかっ、まさか皇帝が変態さんでしたかっ。
アストレアの手首は、ベッドの上部にロープで固定されていた。
「な、何を……ライダル……ほ、ほどいてください」
「お前は最近俺をないがしろにしている。誰のものなのか……はっきり身体に教え込んでやる」
「だからって、変態さんは関係ありません! 今、性癖を告白されても困ります!」
夫に隠された一面が……。
痛いことは無理です!
アストレアは姫の一人から聞いた赤面話を思い出し叫んだ。
「俺は変態ではない。これはお前を仕置きするためのロープだ」
手首を縛っているよりも長い二本目のロープを取り出し、ライダルがアストレアの前でピンッと左右に引くようにして見せつけてくる。
目が本気だった。
似合いすぎです……。
「おっ、お仕置きされるようなことをしていませんよ……!」
「いや、今の知識だけで充分だ。誰の入れ知恵で変態という言葉を知った? 初夜を知らなかった奴が、知っていたと思えんっ、これ以上恥ずかしいことに付き合わされたくなかったら吐け!」
────旦那様にも、恥ずかしいご自覚があるのですね?
ではなく!
「────っ……」
お姫様から聞いたなんて、お手紙友達の彼女の評判にかかわるので、絶対に言えない。
「…………し、知りませ…………きゃああっ!」
ドレスを乱暴に剥かれた。
アストレアのドレスは腰まで引きずり下ろされ、双丘が露わになってしまう。
「お前は俺のことではなく、他のことに気を取られている。皇帝をかまえないほどに」
「い、いえ……そのようなことは────あっ……」
ふと、アストレアは気づいた。
手紙のことはきっかけに過ぎない、ライダルは大人しくしていなかったアストレアに腹を立ててお仕置きしているのだと。
────お姫様と話したり、お友達になったのは本当のこと……。
だとしたら、お仕置きを、受け入れなければならない。
「……っ、ごめんなさい…………旦那様のお気が済むようにしてください」
勝手なことをした罰なら……。
目をぎゅっと瞑りながらも、胸を反らして無抵抗を示す。
その態度がライダルにさらに火をつけてしまうこともわからなくて────。
「ほう……頑固な妻だな。泣いて嫌がったらやめておくことにしたのだが、その挑発的な態度は望んでいるのか?」
しゅるっと縄の音がした。
ライダルがアストレアの胸の下にロープを通して、ぐるぐると締め付けていく。
「やっ……なっ……!」
ほんの少し息苦しくなっただけなのに、囚われているような錯覚に陥ってしまう。
二回、三回────。
「っ……あぁ……」
背中に結び目を作ったライダルが、アストレアの乳房の上へもロープを巻きつけていく。
ロープが擦れるたびに、胸にぞくぞくと衝撃が走る。
彼の息づかい、爛々とした瞳に、言葉が出てこなくなった。
怖いのに────。
嫌ではなくて……。
むしろ、アストレアが逃げることを怖がっているのは、ライダルのほうに思えて……。
胸の上と下を縛られて、さらにその間に縦にロープが走り、双丘がツンと強調された。
いやらしいのに、苦しくて……切なくて……。
これでライダルが安心するのなら、囚われていたいと願ってしまう。
粟立った白い肌につられて、胸の先にある蕾も尖り、震えがきた。
「乳首が勃ってきているぞ、こうされるのが好みならば、俺との夜は物足りなかったことだろう」
「っ……そんなわけ……ありません……」
ライダルがアストレアの尖って赤に染まった先端を、親指と人差し指でこりっとつまむ。
「あっ……ううぅ……あっ……」
彼のしぐさや行為の一つ一つにぞわぞわした。
痛むほどに強くはされていないのに、胸がかっと熱くなる。
「あっ……ふあ……はっ、ぅう……」
息が荒くなってきた。
ロープのせい?
それとも、旦那様にじっと反応を見られているせい?
彼の手の上で弄ばれているせい?
恍惚がアストレアを襲い、縄に包まれている気持ちになった。
まるで酔ってしまったみたいで……。
「ぁあ……あっ……んっ……」
ライダルが露わで無防備に突き出された胸を揉むたびに、甘い声が出てしまう。
「あまり切ない声で鳴くな────俺が泣かせてるみたいで、欲情する」
頬に温もりを感じて目を開けると、ライダルの手がアストレアの顔の輪郭を優しく撫でていた。
「……お仕置き……だったはずでは……?」
先ほどまでの意地悪な表情ではないライダルに、戸惑う。
「これ以上したら、めちゃくちゃに貫いて、お前を壊してしまいそうだ」
ライダルがちゅっ、ちゅっと音を立てて、首筋に愛しむような口づけを落としてくる。
じんじんとして熱を持っている縄が食い込んだ場所にまでキスが這っていく。
締め付けと、それがほどけるような唇の感覚で、蕩けそうになる────。

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