恋する軍服 武骨な中将の熱烈プロポーズ

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- 本販売日:
- 2018/05/17
- 電子書籍販売日:
- 2018/05/17
- ISBN:
- 978-4-8296-6832-0
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鍛え抜かれた身体に抱かれる快感
「お前と結婚できるならなんでもしよう」口説いてきたのは勇猛果敢な中将のグントラム。凜々しく戦う姿や、ときおり見せる不器用な男のかわいさに胸がキュンキュンする。初めて迎えた二人きりの夜、鍛え抜かれた肉体に強く抱かれて! 太い指で下腹部を刺激され、熱い飛沫を身体の奥に浴びると身も心も蕩けてしまう……。硬派で一途な直情軍人×きまじめ貴族令嬢の濃蜜ラブ!
- ジャンル:
- 西洋 | ファンタジー
- キャラ属性:
- ワイルド・騎士・軍人
- シチュエーション:
- 甘々・溺愛 | 野外

グントラム
軍人貴族。所属部隊は武力・実力や容姿が秀でていて、その中でも絶大な人気を誇る。メリエル一筋。

メリエル
プレイボーイが嫌いな伯爵令嬢。グントラムに惹かれているが、素直になれず、ついつれない態度をとることもある。
メリエルは、くるりとグントラムのほうを向くと、えいっと背伸びをしてキスをした。
チュッとだけ唇が触れて、離れる。
自分からしたのが恥ずかしくなり、メリエルは真っ赤になって顔を俯いた。何となく置き場に困って、彼の大きな胸に手をそっと預ける。
「メリエル……」
すると、今度は前からがっしりと抱き締められてしまった。
顔が彼の胸に押し当てられる。
「約束……だから……」
自分でも意味がないと思う言い訳。
グントラムはぎゅうぎゅうに締め付けてくる。
それが心地よいと思ってしまうのは……彼の罠にはまってしまったから?
「ひゃっ! グントラム!?」
色々な言い訳を思い浮かべていると、不意に身体が宙に浮く。
グントラムがメリエルの身体を持ち上げたからだった。
「な、何を……するの?」
戸惑うメリエルの身体を、前から抱き締めながらグントラムが運ぶ。
「抱きたい。今すぐに」
「だめ……こんな時間に、こんなところで……誰かに見られてしまう……」
「庭師はこの時間、仕事をしない。万が一でも、あそこなら大丈夫だ」
彼の視線の先には、隠れる時にも見た東屋があった。
古代の小さな神殿のような形をしていて、丸い柱が円周上に数本立っていて、帽子のようなエメラルド色の屋根がついている。
中には内周に沿って長いベンチがあり、休むことができるようになっていた。
柱や取り囲む低い壁には花を咲かせた蔦が巻き付いていて、東屋自体も花壇の一つのように見える。
「キスで……勝者の願いは終わりのはず……」
無駄だとわかっていたけれど、恥ずかしさから口にした。
彼はもう野獣のように熱の籠もった視線で、メリエルを見ていたから。
「我慢できない。好きだからな」
────好き……。
その魔法の恋の言葉で、やはりメリエルは頬を赤くして俯くことしかできなかった。
彼は時々、ずるいぐらいに真っ直ぐに気持ちをぶつけてくる。
「やっ、ん────だめって……言っているのに……」
東屋に入ると、メリエルはベンチに仰向けに寝かされ、いきなり乱された。
覆い被さるように襲ってきて、キスで唇を塞がれ、身体に触れる。
唇の熱い感触に、胸や腿を撫でる指先の感触に、不覚にもぞくぞくとしてしまう。
────だめ……なのに……。
身体を許してしまっている自分がいる。
一度ならず、二度までも……。
でも、今日は……前とは違って────。
「あっ、あっ、んっ……ん────」
まるで彼からの愛撫を喜んでいるかのように、切なげな声が唇からもれてしまう。
確かに東屋の低い壁や柱がメリエルの身体を隠しているけれど、これだと声で気づかれてしまうかもしれない。
「ん、ん……んん……」
敏感な場所を探すようにグントラムの手に乱される中、メリエルは必死になって唇を塞いだ。
けれど、抑圧すればするほど、敏感に彼の感触を受け取ってしまって。
「あっ、あ……んっ……」
きゅっと結んだ唇から、甘い吐息がこぼれ落ちていく。
グントラムはすっかり興奮した様子で、メリエルの感触を楽しんでいた。ドレスの胸元を下ろし、コルセットを緩め、露わになった白い肌に指を這わせる。
「……だめって……言っているのに……やっ! んっ!」
彼の指遣いは細やかで、しかも誘うように強すぎず、弱すぎず……メリエルをほぐしていった。
しかも指だけでなく、唇も何度も何度も奪われる。
「ん、あっ、んっ……あぁぁ……」
吸うようにキスをされ、彼の熱が移されるかのようだった。
最初から恥ずかしさで熱くなっていた頬はさらに赤くなり、情熱的な口づけの淫らな感触と熱とで、頭がぽーっとしてきてしまう。
唇が離れると、お互いに甘い吐息がもれた。
それだけでなく、離れてしまうのが惜しいかのように糸が引かれる。
その甘美な光景と淫らな感触で、メリエルはすでに籠絡されてしまっていることを自覚していた。
────だめ……なのに……また身体を……許してしまう。
「あ、ああっ……あっ……!」
喜びのような声がまた唇から溢れでてしまう。
ベンチの上でメリエルは背中を弓なりに反らせ、淫らさに震えた。
グントラムの指先が胸の起伏に沿って滑り、先端に触れていたから。すでにそこは緊張と愛撫でツンとなってしまっていて、敏感になっていた。
摘ままれたかと思うと、やわやわと擦られただけで、強い刺激と快感がメリエルを襲う。
身体が何度もびくびくと震えた。
反応してしまったことが恥ずかしくて肌がうっすらと朱色に染まっていく。
「あ……ああっ……今度はっ……んっ!」
胸だけでなく、グントラムはあらゆる場所を好んで指を伸ばした。
首や胸元、肩や足、腕だけに留まらず、腿や尻も愛撫されていく。露わになっている場所だけでなく、隠れた場所はドレスの中に手を入れて、触れてきた。
どこも淫らに、けれど愛おしげに触るので、逃れることはできなくて────。
「ん、あっ……あっ……ああっ!」
抑えていたものが、唇から溢れていってしまう。
淫らな声が東屋に響く。
「ん、あん────んっ……」
声さえも独り占めしようというのか、またグントラムはメリエルの口をキスで塞いだ。
すっかり興奮して、野獣化した彼は唇をこれでもかと押しつけて、中へと入ろうとしているかのよう。
────暴走しすぎ……激し……すぎ……グントラム……。
すると、本当に彼が口の中へと入ってきた。
口づけしながら、唇の間から舌を滑り込ませてくる。それはとても淫らな感覚で、より強くグントラムを感じてしまった。
彼の舌が口の中で蠢く。メリエルの舌をみつけると、愛撫し始めた。
舌と舌が触れ、絡み合う感触は、初めてのことを想像させてしまう。
淫靡で、背徳感があるけれど、グントラムを強く感じられて、もっと欲しい。
「はぁ、あぁ……ああ……んっ……」
誘うような彼の舌遣いに負けて、メリエルはほぼ無意識に舌を動かして応えていた。
交わるように、舌と舌が踊る。
東屋の中、花に囲まれる中、野外であることも忘れて貪った。
────こんな淫らなキスが……あるなんて……。
恋人がする行為全般をメリエルは未経験だった上に、想像もつかないようなこの行為の激しさに溺れてしまう。
簡単に受け入れることも、拒絶することも無理。
グントラムが快楽のためにではなく、激しくメリエルを求めてくれているのが伝わってきてしまったから。
だから、身を任せた。
「あ、あ、あっ!」
ドレスの中に入り、腿に触れていたグントラムの手が、不意にドレスを捲り上げた。
白い秘された肌が露わになってしまう。
外気を感じて、ひくっとメリエルは腿を震わせた。
そこを彼の指先が駆け上がっていく。
「そこ……あっ……だめっ……んっ!」
感触を楽しむように掌全体で撫でながら、彼の腕はさらに奥へと伸ばされた。
そして、メリエルが抵抗する間を与えないかのように、瞬く間に下着を剥いでしまう。
露わになった秘部を隠そうと脚を閉じようとしたけれど、その前にグントラムの指先がたどり着いてしまった。
「あ、あ、あっ! あっ!」
深いキスと身体中への愛撫とで、秘部は敏感になっていて、彼の指に触れられた途端に、ひくついた。
求めるみたいに蜜も溢れ出したのがわかる。
────こんなところで……されてしまう。
「あ、ん、ん────」
恥ずかしさで顔を隠したいけれど、すべてはグントラムに握られていて、再び淫らな口づけで阻まれてしまった。
彼の指先が秘部までを愛撫していく。
花弁に触れると、やわやわと触り、懐柔していく。熱を帯びたその場所は早くも降参して、蜜壺の在処を教えてしまった。
蜜はすでに彼の指も濡らし、秘裂全体に広がっていく。
「メリエル……繋がるぞ」
唇を奪っていた彼の顔が少し移動し、耳朶を甘噛みしながら呟いた。
メリエルはやはり頷くことも、怒ることも、強がりを言うこともできない。
「あっ、あっ、あっ……ああっ……」
衣擦れがして、彼が自らの着衣を乱したかと思うと、それはすぐに襲ってきた。
とても熱いものが、膣口に押し当てられ、ぐっと力が込められていく。
膣襞を押しのけ、蜜を潤滑油にしながら挿入されるその感触にメリエルは嬌声を上げた。
熱くて、硬くて、けれど柔軟に膣襞のわずかな間を進んでくるのがわかる。奥に届くか、届かないかということでその動きは一度止まった。
「ん、あ、あぁ……」
隙間を塞がれ、息苦しさがメリエルを襲った。
息遣いが一気に荒くなっていくと同時に、グントラムを感じる。
彼の一部は、生命力の強さを示すようにドクドクと脈打ち、じんわりと熱を伝えてくる。
────繋がっている……彼を……深く感じる……。
強くグントラムという存在を実感した。
最初の時よりもメリエルは、彼のことを色々と知っている。
力強さや見た目だけでない、優しさや不器用さ。
だからかもしれない。素直に繋がる喜びがわき上がってくるのを感じた。
女性として、人として、感じ合う喜びを、繋がる幸せを。
────私……グントラムのこと……。
自らの心の在り方に気づきそうになったのだけれど、急に動き出した彼の激しい行為に、それらはかき消された。

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