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溺愛するにもほどがある!
武骨な騎士団長は末っ子王女に夢中です

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書籍紹介

可愛くて性格も良くて……俺の嫁、最高では?

初恋の騎士団長デュークと結婚するために彼の領地へ押しかけたアルマ。コワモテで口下手だけど、誰よりも強くて私を守ってくれる優しい男性。「欲望に負けてしまうほどお前が愛おしい」逞しい身体に抱きしめられる。敏感になった場所を愛撫される快感に愛蜜がトロトロと零れ――。領地で過ごす幸せな生活は、突然現れた隣国の兵に壊されて! 蜜月を邪魔された旦那様は怒り心頭!?

登場人物紹介

デューク

コワモテ武骨な王国最強の騎士団長。コスタグル領主。最初は王女のアルマが嫁ぎにきて困惑していたが、すぐに嫁好き全開になる。

アルマ

存在感は薄いが、しっかりものの第六王女。父王の相談に乗ることも多い。王宮試合で百人抜きしたデュークを見て慕うようになる。

立ち読み

 アルマはデュークの腕の中にいた。
 二人きりの深夜のベッドは極上のご褒美のようで、抱き合ってしまえば、もう彼のことしか考えられなくなる。
 願わくは、デュークも同じ気持ちでありますように……。
 目立たず、特別な役目もない、第六王女のアルマは、彼の武功による褒賞として花嫁となった。
 ────私のご褒美じゃなくて、彼への褒賞なのに。
 こんな風に乱されると、立場がわからなくなってしまう。
「アルマ……口づけを」
「は、い……んっ……」
 デュークの声は、昼間の怖くて凜々しいものからは想像がつかないほど艶やかである。
 彼の鳶色の瞳は、燭台の明かりの下でアルマを獲物のように捉えているのだろう。
 けれど、恥ずかしくて、はっきりと確かめることができない。
 さっきまでアルマのネグリジェを緩めていた彼の手が、髪へとかかる。
 そして、ベッドに広がるアルマの珍しくもない亜麻色の髪を、優しく撫でると、ひと房だけ引き寄せて、毛先に口づけを落とす。
「アルマ、愛している」
「私も……です……」
 吐息のように囁くと、彼の大きく温かな手が、今度はアルマの身体を撫で始めた。
 デュークの手つきはいつも優しい。
 まるで壊れ物を扱うように、そっと触れて、包み込んでいく。
 実際、彼のような屈強な戦士にとっては自分の身体など簡単に壊れてしまうものなのかもしれない。
「あ、あぁぁ……」
 その優しさに、すぐ蕩けてしまう。
 自分のものとは思えないほど、甘い声が溢れ出てしまう。
 彼の手は、まるで滑るかのようにアルマの腕から肩へと上がって、胸へと落ちた。
「お前の身体は、どこも柔らかい」
「ありがとう……ございます……」
 彼の言葉は心底嬉しかった。
 自分の身体でデュークが満足してくれるか、最初は不安だった。姉達に比べると、アルマは容姿も能力も突出したところのない平凡な王女だったからだ。
 けれど、今は彼に愛され、肯定されて、満たされている。
 デュークが自分を心から求めてくれているとわかるから。
「あっ! ああっ!」
 覆っていた彼の手が、胸の弾力を確かめ始める。
 指がゆっくりと埋まり、その感触にアルマは思わず身震いした。デュークの指は興奮を伝えてくるかのように、ベッドの中では熱く、硬い。
 敏感な部分を愛撫されるだけで、アルマの身体は喜びに躍ってしまうのだ。
 今日も愛で始めた彼の指先に翻弄されていく。
 まだ胸を揉まれているだけなのに、ベッドが軋んだ音が部屋に響いた。
「肌に吸いつくかのようだ」
 興奮して熱くなっている彼の吐息が胸元にかかる。
 それさえもびくりと反応してしまうのが、恥ずかしい。
 そんな気持ちを知ってか知らずか、デュークはアルマの身体を堪能していく。
「ん、あ、あぁ……」
 今度は両手で身体を愛撫し始める。
 それは上半身だけでなく、腰や尻、腿にまで伸びていく。
 彼の指は逞しく、そして長いので、きっと届かないところなんてない。
 触れられるとその肌は火照り、うっすら赤く染まっていった。
「はぁ……あぁ……」
 たっぷりと愛撫されたので、アルマの肌にはすっかり火が灯ってしまった。
 甘い息が、今度は荒くなってしまう。
 そして、疼き始めた。
「デューク……」
 彼の顔を見つめて、彼の名前を呼ぶ。
 すると、求めていたものがわかるように彼が唇を奪ってくれた。
「ん……んぅ……」
 やはり熱くて、優しい口づけ。
 そして、だんだんと激しくなっていく。
 唇を押しつけ合い、舌が絡み、息が苦しくなるほどキスをする。
「……は、あっ!」
 唇を合わせながら、デュークの腕が強くアルマの身体を抱き寄せる。まるで最初から一つだったかのように身体は重なり合う。
 より彼の鼓動や熱、存在を感じた。
 そして、何よりも下肢に当たる強い彼のものを────。
「あっ、あぁぁぁ!」
 愛撫は十分だったので、それは滞ることなく入ってくる。
 奥にまで到達するのはあっという間で、肌だけでなく、中でもぴったりと合わさった。
 ────あぁぁ……デュークを感じる!
 繋がったことで、彼という存在がさらにアルマへと流れ込んでくる。
 それは最上級の喜び以外の何物でもなく、身体は震える。
「ん、あっ……あっ……ああっ……」
 今日もまた終わりはすぐにやってきてしまうだろう。
 もっとずっと、彼を感じていたいのに……無理なのだから仕方ない。
 だから、せめて、全身でデュークを喜ばせたい。
「あぁぁぁ……!」
 今日ももっとも幸せな瞬間が訪れ、アルマはベッドへと身を埋めた。

 

 

 

 山に囲まれた長閑な国、モルティア王国。
 そんな安穏とした地にも戦争はあり、十年にわたるその戦いはモルティア王国の勝利で幕を閉じた。
 けれど、もとは隣国の侵略に応戦しただけの戦いであり、国の安定を優先した結果、国境はそのままで、得たものは賠償金と停戦条約だけ。
 煩雑な戦後処理を終えたモルティア王ヘルムートには、それでもまだ大きな仕事が残っていた。
「お父様、しっかりなさって」
「……あ、ああ」
 放心状態だった父ヘルムートへ、娘である第六王女アルマは声をかけた。
 そこはモルティア王国の宝物庫から続く、小部屋。
 小部屋といっても、豪華な装飾の柱に、調度品は国宝級のものが並ぶ。
 深紅のタペストリー、金の細工像、羊皮紙を留める文鎮に至っては、七色水晶の上に宝石がひしめいている。
 ふかふかすぎる椅子も、どうにも収まりが悪い。
 ヘルムートはアルマの声に正気を取り戻したのか、ぶるぶるっと身を震わせると、羽根ペンを手に意気込みを見せた。
 実際に清書するのは横にいる書記官であったが、ヘルムートのもとにある羊皮紙は、迷いだらけの筆跡で埋まっていく。
 ああでもない、こうでもないと走り書きされては、消されている。
「これが終わるまでは、気を抜かんぞ」
「その意気です、応援いたします」
 アルマはわざと元気な声を作って笑ってみせる。
 この部屋に詰めてからもう半日近く、ここにいる誰もが疲労困憊なことは、ひとまず彼方へと追いやるとして……。
 温厚な顔立ちで顎髭のあるヘルムートは、もう五十五歳。
 この十年でその髭はほとんどが白くなってしまったから、王の苦労は想像を超えたものなのだろう。
 亜麻色だった髪にも白いものが多く混ざっている。
 ヘルムートとアルマ、書記官の三名が頭を抱えていたのは、戦争で活躍をした騎士団への、褒賞であった。
 誰かに任せて確認だけでもいいのに、ヘルムートはそれをよしとしない。
 自分で恩ある者に相応しい品を、悩んで贈りたいのだ。
 十年間続いた戦争の中で、幾度となくお金や身分を含む領地、宝物をヘルムートは功労者に贈っていた。
「ラウエには金杯を、リンゲンには金貨……いや、宝剣を与えよう」
「お父様、すでに宝剣はすべて与えてしまいましたわ」
「おぉ、そうであったな。では……うーむ……」
 ヘルムートの羽根ペンが止まり、頭を悩ませている。
 宝物庫はほぼ空となってしまい、贈る物を選ぶ余地は少ないのだけれど、それでも王は彼らが喜ぶ物を与えたいと思案し続けていた。
 父が、とても繊細で優しく、穏やかな心の持ち主なことをアルマは知っている。
 他の家族や重臣の前では、王の顔をしているが、末娘のアルマとは友人のような家族関係であり、素の顔を見せてくれていた。
 ヘルムート王には、王子が七人もいて、王女は六人、その第六王女であるアルマは、いわゆる、はじっこ王女である。
 政略結婚に使うあてもないし、国での重要な役目があるわけでもない、王族の教育だけは受けたけれども気ままな身であった。
 何よりも、美人揃いの姉王女達に比べて、十八歳になるのに人並みの顔立ちであり、髪も他の王族のような金髪や銀髪ではなく、ヘルムートと同じ亜麻色である。
 額に散らすように下りている前髪の下から覗く瞳は、やや大きな紫色。
 侍女が頑張ってくれて着飾れば、王女の雰囲気は出るけれど、普段はそれなりで良いと目立たぬ姿で過ごしていた。つまりは、地味で存在感のない王女である。
 今日だって、質だけは良い水色から藍色にグラデーションする生地の、膨らみの少ないドレスに身を包んでいた。
 幾重にもなっているレースはクリーム色と金色で、ウエストラインから入っている刺繍も金糸だけど、気づくのはドレス職人か商人ぐらいだろう。
 真っ直ぐに梳いて下ろして、ハーフアップにしている長い髪には、水色と桃色の宝石細工の小花を模した髪飾りが留まっている。
 美しいベールや、膨らんだドレスに帽子、流行りの装いに身を包んで出かけ、国内外で王家に有利となる動きを誘うといった、他の王女のような働きはできない。
 だから、必死に王の補佐をしようと思っていた。家族であるからできること。
 ヘルムートの側にいて、できるだけ負担を軽減すること、その心労を少しでも軽くすることぐらいしか、アルマにできることはない。
「こうなると、欲しいものを挙げてくれる者が、それが妙な要求でもありがたいな。ああ、騎士団長デューク殿の褒賞目録だけがまだ真っ白だ」
 ヘルムートが嘆き、アルマはピクンと反応をした。
 ────デューク様と聞いたら、放っておけない。
 騎士団長、デューク・コスタグルは二十八歳の独身である。
 五年ほどで騎士団長へと上りつめ、前回の褒賞ではコスタグル領をヘルムートに下賜されて、伯爵級の貴族、コスタグル卿となった。
 精悍な顔に、鋭い眼光は、見た目の斬れ味だけでなく、剣も格闘も、とにかく強い。
 騎士団長一人で騎士百人分ぐらいの働きである。
 しかし、そのデューク・コスタグルに浮いた噂は一つもない。
 ────あぁ、デューク様……今頃は何をなさっているのでしょうか。
 領地に戻っているだろう彼のことを思い、胸が苦しくなる。
 ……彼が騎士団の王宮試合で、百人抜きをした姿を見て、恋に落ちた。
 それがアルマにとって初恋で、以後、彼にしか興味がない。
 当然のごとく、侍女や他の姉王女と気持ちを分かち合いたいと、彼の良さを語ったのだけど……皆に不思議な顔をされて以来、その話はしていなかった。
 どうにも、他の人から見ると、彼の顔は目つきが悪くて、怖いという印象らしい。
 ────あんなに、勇ましい素敵なお顔なのに!
 そして、彼はぶっきらぼうで乱暴に違いないとか。
 ────口下手で真面目なだけで、周りの思い込みなのに!
 思いを募らせていると、ヘルムートが空いている手で頭をかきむしった。
「これ以上の領地を渡すのは……。コスタグル領も代理人を置かずに自分で管理して、苦労しておるようだし。武人が褒賞の領地のせいで本来の働きに支障が出ては、本末転倒となってしまう」
「デューク様は、王から賜ったものを、不慣れでも別の人に任せることをよしとしないご気性なのでしょう。やってみようというご気概は素晴らしいですけど、もう領地をお与えになるのはおやめになったほうがいいですね」
 目つきが悪くてコワモテなことと、騎士団長だから野蛮に違いないという思い込みが独り歩きしている状態では、彼に気苦労を負わせてしまう。
 アルマからしてみれば、明らかに他の人の誤解や偏見なのだけれど。
「むぅ……しかし、金貨では喜ばぬだろう。すでに一生困らぬ額を与えておる……そうだ、紋章入りの武具を贈ってはどうだ?」
 宝物庫にあった宝具のたぐいは、すでに彼を含めて数人の武人にすべて与えてしまっていた。となれば、量で補うしかない。
 単なる鉄製の武具であっても、王族の紋章を入れれば、それなりには箔がつく。
 部下に与えれば、恩賞として喜ばれるだろう。
 それが初めてのことならば────。
「すでに数百人分を贈っております。以前、喜ばれたのは確かですが……」
「そ、そうであったな。何を与えれば良いのか」
 ヘルムートが羽根ペンを投げ出し、本格的に悩み込む。
 何か良い案を挙げたいけれど、アルマにも思いつかない。
「デューク様は、美術品はお好きではありませんし、音楽や文学もあまり嗜まれないとお聞きします。伴侶はもとより、親兄弟もおりませんし」
 せめて何かの手がかりになるようにと、デュークのことで知っていることを挙げていく。
 すると、ヘルムートがまじまじとアルマを見つめてきた。
「それにしても良く知っておるな、デューク殿のことを」
「当然です、好いていますから。誤解されることの多い方ですが、彼ほどにモルティア王国に尽くしてくれて、強くて真面目な方はおりません。王国の宝物です」
 すらすらと想いが声となって出てしまい、アルマはハッと口を噤んだ。
 ────お父様には言ったことがなかったけれど、私が褒めたことで、デューク様の評価が悪くなったらどうしよう。
「…………」
 ヘルムートが沈黙した。余計なことを口走ってしまったと後悔するも遅い。
「ほ、褒めただけで、他意はありませんよ」
 ぎこちなく誤魔化すも、おかしな空気が流れた。
 常に無口で、ヘルムートの味方である書記官ですら、瞬きの回数が増えている気がする。
「アルマよ、そなたは、なかなか見る目があるな」
「そんなこと初めて言われました。さすがお父様です」
 うんうんとアルマは首を縦に動かして頷きながら、得意げな顔となってしまうのが自分でもわかる。
 目つきが悪くたって、口下手だって、彼の魅力は知る人ぞ知るものなのだ。
「王女であるそなたが好いている……それだっ!」
「はい?」
 いきなりヘルムートにびしっと指されて、アルマは目をぱちくりとさせた。
「アルマ……わしの愛娘を、デューク殿に褒賞として贈るのはどうだ? お前は彼が好きなのであろう。そして、王族として領地経営も女主人としての知識もある。問題あるまい」
「いえいえ、彼がいらないって困ったらどうするのですか!」
 ────今一瞬、行きたい! って思いましたけど……!
 思ってもいなかった名案だ! さすが王だ! と心の中で拍手喝采したのも二秒ほどで、あっという間にアルマの脳裏へ現実が襲ってくる。それは、常識とも言う。
 ────それ、褒賞じゃなくて、押しつけですから!
 女性を貰って喜ぶようなデュークではない。
 美女をはべらせているところなんて想像もつかないし、そもそもアルマは身分だけ王女で、美姫ではない。
 好きな人を困らせることは、したくはなかった。
「その時は、そなたが領地の困りごとを解決して、彼の周りの不自由なことを調べて、王宮へ戻って報告すればよい。後のことは、わしがデューク殿もアルマも恥をかかないように取り繕ってやろう」
 近くで手助けできることを想像したら、やりたくてたまらなくなる。
 彼が煩わしいと思っていること、苦手としていること、戦いで活躍してくれたデュークに相応しい休息の手伝いがしたい。
 思いがけない結婚話に、アルマの胸は高鳴った。
 見ているだけで満足だったのに、その気持ちを口に出しても不思議がられるだけだったのに、今は違う。
「光栄ですが……私を妻として連れ歩くことになるなんて、デューク様には迷惑な褒賞になってしまいます」
「アルマよ。そなたは自分の価値をわかっておらぬ。誰にも張り合われずに、憎まれずに、するっと信頼して心の悩みを打ち明けられる存在は、モルティア王国で唯一無二の温もりを帯びた輝きだ」
 目をキラキラと輝かせてヘルムートが語る。
 しかし、褒められているのか貶されているのか、謎な言葉だ。
 性格を買ってくれて、気性からの穏やかさを輝きと表しているのだろうけれど、素直に受け取りづらい。
「自信を持って、褒賞としてデューク殿のところへ嫁ぐのだ。これは王命である」
 王命という響きに、アルマの背筋がピンと伸びた。
「では、目録にアルマ王女を記しましょう。悪目立ちしてしまったら不自然ですので、前後には街で流行りの菓子を書いておきます」
 ほとんど声を聴いたことがないほど無口だった書記官が、妙に張り切り出す。
「うむ、自然に……読み飛ばすようにな。デューク殿が褒賞式後に、領地へ戻ってしまえばこっちのものだ。その後はわざわざ返せまい」
 ヘルムートも悪巧みに参加するような顔をして顎髭を触り、心なしか声もワクワクとしている。
「ちょ、ちょっと、失礼ではありませんか! 確かに目録を見た瞬間に返されても困りますけどっ」
 すでにアルマの名前は記されていて、前後にはカモフラージュとして王家御用達の菓子の名前がずらりと書かれていた。
 それらは、王家の許可を得て、王族の名前や土地の名前がつけられたものも多い。
 書記官は優秀であり、巧妙すぎる紛れっぷりだ。
「うむ、いけるな」
「完璧でございます」
 ヘルムートと書記官の明るい声と共に、アルマは再び自分の名前を見た。
 ────いける……気がする。
 三人とも、部屋に籠りきりでおかしな調子になっていないことを祈る。
 どんな形でも、アルマの胸の中にある恋心は、さっきから、はしゃぎっぱなしで自制するのが精一杯であった。
 一つだけ、心残りがあるとすれば────。
「……私が城を出たら、お父様が弱気になった時の話し相手がいなくなりますけど?」
「うむむ……その時は長い手紙を書くから、返事をくれ」
 こればかりは、ヘルムートも肩を落としてしょげている。
「夜中に書いたものとか、おやめくださいね」
 アルマが冗談めかしてニコッと微笑むと、ヘルムートもニカッと笑った。
 褒賞式は三日後。
 それまでにしなければならない準備は、山のようにある。

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