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子作りミッション発生中!? 異世界で聖女に転生したら、軍人王に溺愛されまして

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書籍紹介

あなたの中に入りたくてたまらない

トラックに轢かれた万里花が、聖女として異世界へ転生!? 王妃となって子を産めば元の世界へ帰れると聞き、国王アーサーの寝室へ赴くけれど……。「あなたの身体は私と相性がいい」大きな手で隅々まで愛撫され、身体の奥から蜜が溢れてしまう。熱い楔で快楽の頂点まで押し上げられれば、身も心も甘く蕩けて――。凜々しく誠実な彼から、もう離れられない!? 異世界深愛物語!

ジャンル:
西洋 | ファンタジー
キャラ属性:
王子・王族・貴族
シチュエーション:
新婚 | 甘々・溺愛 | 媚薬
登場人物紹介

アーサー

金髪碧眼の美貌の国王陛下。雨の降り続く状況を憂い、神に祈りを捧げて天界から聖女を賜ることに。視察によく赴き、民に慕われている。

マリカ(万里花)

もともとは日本の学生だったが、トラックに轢かれてしまう。もとの世界に戻るために、異世界で聖女としてミッションをこなすことにしたが……?

立ち読み

「あ……あぁ……っ」
 天蓋付きのベッドの中に、吐息混じりの濡れた声が響く。
「……いいか?」
 掠れた低い声に問われて、背中がぞくぞくする。
「い……いい……」
 恥じらいながら答えると、彼はわたしの身体に穿つ熱棒を、ぐぐっと最奥まで押し込んだ。
 ぬちゅっという粘り気のある水音が上がり、身体が上下に大きく揺れる。
「ひいうっ!」
 強い快感が腰の奥に発生した。
 わたしは反射的に背中を反らせ、声を上げる。
「うん、中がすごく締まった」
 嬉しそうな彼の声。
「ああ、奥が……っ」
 蜜壺の中に、灼けるような快感が溢れ出てくる。
 刺激の強さに身体が逃げようとするけれど、上から覆い被さる彼に抱き締められていて動けない。
「あなたが愛しくてたまらない」
 強く熱棒を抽送させながら、わたしの耳に囁く。
「は……あぁ、わ、わたしも……愛して……る」
 快感の熱に溺れながら言葉を返した。
 愛している。
 彼と交わりながら、この言葉を何度発しただろう。
 凜々しくて精悍な彼は、わたしを深く愛してくれている。
 わたしにとっても彼は、生まれて初めて愛した男性だ。
 心の相性も身体の相性も抜群で、周りからも祝福されている。
 けれど……。
 この上ない幸せな状態であればあるほど、辛さが増す。
 感じれば感じるほど、悲しい。
 こんなに愛しているのに。
 こんなに幸せなのに。
 こんなにひとつになれているのに。
 官能の交わりの中で繰り返される問いかけ。
 最後には快感の頂点に登りつめ、わたしの意識はぽっかりと空いた闇の深淵に吸い込まれていく。







 あの日、わたしは魔女を拾った。
 正確に言えば、ちょっと違うのだけれど……。
「なにこれ?」
 雨上がりの道ばたに、人形の首が落ちていた。金髪のツインテールで、クルクルしている毛先と首が、雨水にべっちょり浸かっている。
 頭の大きさは握りこぶしより小さい。薄紅の艶やかな頬と桃色の唇、伏し目がちの長いまつげの下に、緑色の瞳が見えている。
「ビスクドールってやつ?」
 小さいけれど、とても高価そうな人形の首だ。
「壊れたからこんなところに捨てられちゃったのかな。かわいそうに……」
 つぶやきながら見下ろす。汚れて胴体のない人形の首には価値がなく、捨てられていても誰も拾わない。
 なんだかそこに、自分を重ねてしまった。
 わたしは誰にも必要とされない。空気のような存在なのだ。
 友人とはSNSで繋がっているだけで、クラスや学校が変わると関係は自然に消滅する。高校は偏差値だけで決めたので愛着はない。彼氏いない歴は年齢と同じ。家族はいるけど、容姿も性格も成績もいい弟だけを、両親は溺愛していた。
「我が一族で初の東大生となるかもしれん」
 と、頑固な祖父さえも弟には一目置いている。
 容姿は普通、成績も凡庸なわたしは、いてもいなくてもいい存在だ。いや、もしかしたらいない方がいいのかもしれない。
 いるだけでコストがかかっている。
「まあ、しょうがないんだけどさ……」
 生まれる家を選ぶことも、生まれる子を選ぶこともできないのだ。お互い運命だと諦めるしかない。
 生きているから食べて寝て、高校三年だから大学とか進路なんかを決めなくてはならないのが、今のわたしの状況だ。
 だけど、やりたいこととかなりたい職業とか、目標とする将来像がわたしにはない。
 とりあえず大学にと言われるし、それでいいかなと思うけど、受験勉強はめんどくさくて嫌だ。しかしながら、推薦で入れるほど成績は良くない。これでは親も期待のしようがないので、優秀でやる気のある弟にかかりきりになるのは当然だ。
「この子と同じよね……」
 ため息をつきながらかがむ。
「いくら捨てられたとはいえ、こんなところに置いてあったら車に轢かれてしまうよねえ。せめてちゃんとしたゴミ捨て場に置いてあげよ」
 小さな生首のような人形の頭部を掴んだ。
「え?」
 予想外にずしりとしている。
「まさか?」
 頭を持ち上げると、水たまりの中からズルズルッと胴体が出てきた。
「えええ?」
 水たまりの深さは五センチもない。なのに、二十センチくらいの胴体が出てきたのである。
「ど……どうなってるの?」
 人形はピラピラのフリルがついたドレスを着ていて、レースの靴下とピンク色のエナメル靴を履いていた。
 しかも、なんか動いている。半目だったまぶたが上がり、緑色の瞳がギョロリとこちらに向けられた。
「……っ!」
 驚いて言葉が出ず、目を見開いて人形を凝視する。
 めっちゃ怖い! なにこれ呪いの人形!?
「ちょっと、頭を離してよ。痛いわ!」
 人形がしゃべった!
 キンキンした高めの声で偉そうに……。
「わわわっ!」
 頭を掴んでいた手をぱっと広げる。すると人形はゆっくりと落下し、ふわりと地面に降り立った。
「ふう。ひどい目に遭ったわ。危うく消えちゃうところだった。もう、自慢の髪がぐしゃぐしゃ」
 ぷんむくれながら、人形はツインテールの巻き毛を指でクルクルしている。
 肌はもっちりしていて柔らかそうだし、表情も滑らかだ。
 どう見ても生きている。人形というより、サイズの小さい幼女だと思った方がいいかもしれない。
「あの……アンタ、何もの?」
 わたしはかがんだまま人形に問いかけた。
「え?」
 人形は髪から手を放す。
 片眉を上げ、不機嫌そうな表情でわたしの顔を見上げた。
「アタシに向かってアンタとは何よ! サーシャさまとお呼び!」
 両手を腰に当て、胸を張って言い返された。
「サーシャさまって、偉そうに……アンタは何さまなわけ?」
 負けじとわたしも腰に手を当てて、思い切り上から目線で問い返す。
「あら知らないの?」
 心外だというふうな顔を向けられた。小さい身体を思いきりのけ反らせ、不遜な態度で見上げてくる。
「知らないわよ」
 当然でしょと見下ろす。
「アタシは魔界の王の娘で、次期魔王になるのよ」
「それって魔女ってこと?」
「まあ、簡単に言えばそうかしら」
「こんな泥水の中から出てきた人形みたいな生き物が、魔女?」
 水たまりにハマっていたとしか見えない。そんな間抜けで人形みたいに小さな魔女がいるだろうか。しかも魔王になるのだという。
 そもそもここは人間の住む世界なので、魔女とか魔王とか言われても、頭がおかしいのかと突っ込むところである。けれど、人形がしゃべっているという事実のせいで、妙な説得力があった。
「ど、泥水から好きで出てきたわけじゃないわ。これには深ーい理由があるのよ」
 胡散臭い目で見つめるわたしに、ちょっと頬を赤らめてサーシャが答えた。何か恥ずかしい事情がありそうである。
「どういう理由よ。言ってみなさいよ」
 問い詰めてみた。どうせ急ぐ用事もないのだ。このへんてこりんな魔女の相手でもしてやろう。
「アタシは今ちょっと修行中で、水飛びの魔術を試していたの。水飛びっていうのはね、水から水へ瞬間移動をする魔術よ」
「それでそこの水たまりに飛んじゃったの?」
「そうよ。でも予想外に浅くて小さかったから、抜けられなくなったのよ」
「他の水たまりに飛べばいいじゃない」
「あのね。水飛びするには手で印を作って呪文を唱えなくてはならないの。でもここ、浅くて手が出せないし、身体を小さくする魔法に使う杖も出せなくて……」
 それでハマったまま困っていたという。
「ふーん。もしわたしが引っ張り出してあげなかったら、どうなってたの?」
「ずっとあのままよ」
 むっとしてサーシャが答えた。
「へー。じゃあさ、車が来て轢かれちゃったら?」
 意地悪な質問をぶつけてみる。
「……し、消滅していたかも……」
 すごく悔しそうに告げるとうつむいた。サーシャにとって言いたくないことらしい。
「魔女も死んじゃうってこと?」
「手や杖を封じられたら、復活の魔法が使えないからね……魔女だって命はあるのよ。永遠なんてものはこの世にないわ」
 口を尖らせて答える。
「つまり、わたしは命の恩人だということね?」
「そうなるかしら」
 不本意という表情で返された。
「それならサーシャはわたしのことを、万里花さまと呼ぶべきではない?」
 首をかしげ、横目でサーシャを見る。
「え……そ、それはまあ……。おまえ万里花っていうのか?」
 サーシャの質問にこくりとうなずいた。わたしは心が広いので、おまえ呼ばわりされても、さまづけでなくとも怒ったりしない。
「助けてくれたお礼は、ちゃんとするわよ」
 ぷいっと横を向いてサーシャが答える。
「あら、なにをくれるの?」
 魔女だから珍しいものを持っていそうだ。でっかい真珠の珠とかダイヤモンドなんかいいなあ。わたしはわくわくしながら想像したのだが……。
「万里花をアタシの弟子にしてやる」
 予想外の言葉が耳に届く。
「は? 弟子?」
 目を瞬かせながら思わず聞き返した。
「わたしは助けてあげたのよ。それなのに弟子? わたしは魔女になりたいとか思っていないんだけど」
 しかもこんなピラピラメイド服みたいなの着て、ツインテールのロリ風味な魔女なんて、冗談じゃない。
「でも万里花はアタシの弟子にならなければ、すぐに死んじゃうよ?」
 真面目な表情で恐ろしいことを言われた。
「な、な、なにそれ、脅し? 魔女の弟子になるのを断ったからって、報復にわたしの命を取るわけ?」
 一瞬怯えてしまったのを隠すように、強い口調でサーシャに抗議する。
「いや、脅してるんじゃなくて。人間の運命みたいなのは、アタシちょっと見えるのよ。この天界の杖で」
 手にした青い棒を回すと、目を閉じたわたしの顔が浮かび上がる。地面に横たわっていて、額や頬に血痕のような赤いものがべっとりついていた。
 事故死という三文字が頭の中に浮かぶ。
「や、やだ、死ぬなんて、そういう冗談はやめてよ。悪趣味!」
 なんか雲行きが怪しくなってきた。サーシャをからかいながらこの変な状況を楽しもうとしていただけなのに……。
 そもそも、なんでこんなことになったんだっけ?
 魔女とかありえないでしょ?
 あ、これって、もしかして、夢?
 そうだこれは夢かもしれない。今は授業中かなんかで、わたしは眠っているんだわ。確か今日は、苦手な物理の授業があった。嫌いな数学の時間かもしれない。
「夢じゃないよ」
 まるでわたしの思考を読んだかのように、サーシャが言った。
「現実だっていうの? やめてよ! あ、ありえないわ!」
 あたりを見回すが、住宅地のために通行人はいない。塀の向こうからどこかの番犬がわんわん吠えているのが聞こえるだけだ。
 もしかして、ここにいたらやばい?
 わたしは禍々しいものを感じた。頭の中にも、黄色信号が点滅し始める。
 夢でも夢でなくても、ここから離れた方がいいのかもしれない。そもそも魔女なんて、不幸を運んでくる疫病神みたいなものだ。
 考えがまとまったわたしは、急いでサーシャに背を向ける。
「弟子にはならないし、死んだりもしないわ。じゃあね!」
 大通りに向かって走り出した。
 いくらやる気のない人生を送っているとはいえ、死にたくはない。へんてこりんな魔女の弟子なんかにもなりたくない。
 夢なら早く醒めてよ!
 心の中で叫びながら走ったところ……。
 ……あれ……。
 目の前に大型トラック。
 耳に届く急ブレーキの音。
 衝撃。
 ちょ、ちょっと、嘘でしょ?
 夢でしょ?
 やだ、なんで?
 一瞬真っ暗になったあと、身体がすーっと浮き上がった。
「ほーら。死んじゃったでしょ?」
 耳元にサーシャの得意げな声。
 眼下には、高校の制服を着て倒れているわたしとトラック。さっきサーシャに見せられたのと同じ血痕……。
「あれはわたしの身体だわ。どうして? わたしここにいるのに?」
「身体は死んじゃったのよ。ここにいるのは、いわゆる魂ってやつよ」
「じょ、冗談じゃないわ。弟子になるのを断ったからって、わたしを殺すことないじゃない!」
 抗議の言葉をサーシャに投げつける。
「アタシが殺したんじゃないわよ。人聞き悪いわねえ。あのね、これは万里花の運命なのよ。アタシの弟子という幸運を手放したせいで起きてしまった、最悪の事態ってやつ」
「そんなことどうでもいいわ。とにかくわたしをあそこに戻して! 早く生き返らせてよ。魔女ならできるでしょ!」
 語気を強めてサーシャに命じた。するとサーシャは眉をハの字にして、両手のひらを上に向けている。
「無理よ。死んだ人間を生き返らせることはできないわ。残念だけど……っ、わっ、なにするのよ」
 わたしはおすまし顔で答えるサーシャの胸ぐらに手を伸ばした。魂になっても意志の力で手を使えるらしい。
 サーシャのピラピラレースがついた胸の飾りを掴み、ぐっと引き寄せる。
「いいから生き返らせて! 元の女子高生に戻してよ」

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