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うっかり落札した次期竜王に求婚されまして

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書籍紹介

返事はイエスしか欲しくない

闇オークションでソフィアがうっかり落札した子竜。実は超絶美形の竜人!? 行くあてがない彼の面倒を見ることにしたけれど、しょっちゅう迫られ、いやらしく触れられて落ち着かない! 「竜人の性器はすごいぞ?」とんでもない発言をしながらも、抱きしめる腕はあたたかく優しい。巧みな指先で愛撫され、敏感な肌は甘く痺れて――。次期竜王×孤独な薬師の極甘ラブファンタジー。

ジャンル:
西洋 | ファンタジー
キャラ属性:
王子・王族・貴族
シチュエーション:
甘々・溺愛 | 玉の輿・身分差
登場人物紹介

リント

闇オークションでソフィアが買った子竜。竜人で、類い希なる美貌の持ち主だが、ツノが折れている。ソフィアの家にすっかり居着いてしまうが……?

ソフィア

町外れに独りで住む薬師。欲しい薬草を求めて闇オークションを覗いた際、事故(?)で子竜を落札してしまい、連れて帰るが……。

立ち読み

 ソフィアは町外れに住むしがない薬師だ。
 年齢の割に知識は豊富だと思っているけれど、それだけ。あとはなんの変哲もない、ただの平民。
 だから時々すごく不思議になる。
 自分の家にこんな美しい人がいることが。
「ソフィアのそのよがる顔が、たまらない」
「っ、ああっ、そんな奥……っ、だめぇ」
 彼の紅い瞳に映る自分はなんて淫らな顔をしているんだろう。
 穿たれた熱杭で揺さぶられるたびに漏れ出る声は、自分のものと思えないほどに、甘い。
 夢中で腰を動かすリントの長い銀髪が、はらりと胸に落ちてくる。それが先端の飾りを掠めて、わずかな刺激だというのにお腹の奥がずくんと疼いた。
「っ、く」
 端整な顔が快感に歪む。眉根を寄せ、なにかに耐えるように歯を食いしばっている。
 壮絶な色香に鼓動が速まるのがわかった。
「もっとだ。もっと俺ので感じてくれ、ソフィア」
 耳元で囁かれ、熱いものが何度も肉壁を擦る。
 張り出した傘に敏感なところを刺激されると、腰が熱く溶けていくようだ。
「や……っ、おかしくなっちゃ……っ」
 縋りついていた肩に思わず爪を立てた。そうしないと快感の波に押し流されてしまいそうで。
「おかしくなればいい。俺はソフィアの感じている姿が見たいんだ」
 怒張の先が最奥をぐりっと円を描いて押し上げる。
「ふあぁっ!」
「気持ちいいか? 食いちぎられそうだ」
 隙間なんてないはずの隘路がさらにきつく締まる。
「そんなに離れがたいか? けれど動かないとソフィアを気持ちよくできない」
「っ、あ……っ」
「それに、黙っていたら先に果ててしまいそうだ。それでは格好悪いだろう?」
「あ、ああ……っ」
 律動のたびにリントの汗がぱたぱたと胸に落ちる。
 彼の白い肌はうっすらと上気していて、いつもより甘い肌の匂いがふわりと香った。
 リントは腰を浅く引いて、素早い抽送を繰り返す。
 柔い肌に彼のほどよく筋肉のついた身体が打ちつけられると、ああ今繋がっているのだとどうしようもなく意識させられてしまう。
 規則的な律動は、しかしずぶずぶにとろけたナカには少し刺激が弱い。もどかしくて足の指にぎゅっと力を入れて耐えた。
 もう少しで達せそうなのに、そこには手が届かない。
 焦らされている感覚に、生理的な涙がじわりとにじむ。
「もっと、か?」
 すがるようにこくりと頷けば、ぴんと尖った胸の飾りをきゅうっと摘ままれる。
「ひぁんっ!」
「いい声だ」
 リントはいたずらっ子みたいににんまりと唇を弧にしている。
「そっちじゃな……っ」
「でも気持ちがいいだろう?」
 痛いくらいに引っ張られても感じるのは悦楽だけ。
「あ……っ、も……、変になっちゃ……っ」
 突かれるたびに、意思とは関係なく下肢はびくびくと跳ねる。
 悩ましげに眉根を寄せると、抱きしめられる腕の力が強くなった。
「っ、ソフィア」
 浅く繰り返すだけだった律動が深く激しいものへと変わる。
 リントの声が余裕なさげに掠れている。
「一緒に気持ちよくなろう」
 遠慮なく奥へと突き込まれ、声にならない嬌声が漏れる。それも激しくなった肌のぶつかる音にかき消される。
 片側だけ折れたツノがろうそくの明かりを受けて冷たい輝きを放っている。
 弓なりにカーブを描いて天を向くそれは、竜人の証だ。右のツノは半分から折れてしまっているけれど、それでも耳の上から生えた漆黒は堂々たる存在感だった。
 腰を掴む手に力が入る。そこからも熱い体温がじわじわと伝わってくる。
「俺はお前の前ではただの男だ」
 思い詰めたような声に胸が切なくなる。
 だから、ひとりの男として愛して欲しい。そう言われた気がして。
 ──時々、すごく不思議になる。
 どうして竜人国の次期国王が、こんなところにいるのか。
 自分をそれほどまでに欲するのか。
 がつがつと最奥を突かれ、高みに上らされながら、ソフィアの脳裏にちらりとそんな考えがよぎった。







(なんだかとんでもないところに来ちゃったかもなあ……)
 室内は、夜闇をそのまま引き込んだかのように暗かった。
 ソフィアは深い翠色の瞳でそっとあたりをうかがう。ひしめく人々の視線は、部屋の前方、明かりで照らされた壇上に注がれていた。
「では続いての品を紹介いたしましょう」
 燕尾服の男が仰々しく片手を挙げると、舞台袖からは赤いビロードの布に包まれた板らしきものが運ばれてくる。
 男がさっと手を下ろして合図すると同時に、布が取り払われて、大きな絵画が現れる。
 会場のあちこちから嘆息が漏れ聞こえてきた。
「あれは幻の……!」
「この目で直接見ることができるとは」
「お父さま、わたくしあの絵が欲しいわ。別邸のギャラリーに飾ったらオフシーズンのお茶会も華やかになりましてよ」
 ソフィアの斜め前で、紳士に寄り添った令嬢が声を弾ませる。
 彼らはきっと貴族だろう。ふたりとも身なりがいい。特に令嬢は、複雑に結い上げた髪にコルセットを締めたドレスと、使用人がいないと着られないような服装だ。ソフィアのほうはといえば、赤茶色のロングヘアをサイドで三つ編みに流し、服装はいつもの着古した街着のワンピースだ。ひとり暮らしの庶民の装いとしてはごく普通のものだろう。二十二歳という年頃の娘にしては飾り気がなさすぎるきらいもあるけれど。
 父娘は目元を隠すために仮面をつけている。
 紳士は楽しげに同意すると持っていたパドルと呼ばれる番号札を掲げた。
「では五万リーコから。六万、七万……」
「十万リーコ」
「十万! 十万リーコが出ました。あとはいらっしゃいませんか……ではそちらの紳士が落札です」
 ひえっ、と小さな悲鳴が漏れた。
 一リーコあれば一日分のパンが買えるし、デザートにフルーツだってつけられる。絵画一枚によくそんな額をぽんと出せるものだ。
 しかし案外雰囲気は普通なんだな、とソフィアは思う。
 ──ここは闇オークションだというのに。
 品物の価格はともかく、手持ちのパドルを上げて希望の金額を言っていくのは一般的なオークションと変わらない。
 会場となっているのは貿易街の通りに並ぶ普通の商店だ。舶来品を扱っており、誰でも出入りができる。その地下で開かれるオークションが危険なもののはずがない。
 ちょっと身構えすぎたろうか。そう思い少し安堵する。
 貴族や商人に交じって薬師を生業とするソフィアがこの場に参加しているのは、目当ての薬草が出品されるからだ。
 いつもは自分が育てている薬草畑で採取しているのだが、それが山火事ですべて焼けてしまった。市場には出回らない種類なので、どこか手に入るところはないかと探しているうちにこの闇オークションの情報に行き着いたのだった。
「ちっ、ありゃミケーレの晩年の作だ。なかなか市場に流れない作家だってのに」
「もっと粘ったほうが良かったんでしょうか」
「いいや。十万リーコは高すぎる。高けりゃそのぶん、捌くのに苦労するぞ」
 右隣にいた男たちの話が聞こえてくる。話しぶりからすると彼らは商人らしい。黒い口ひげを生やした年かさの男は、慣れた様子で見習いらしき青年に品物についての知識を教示している。
「ミケーレには東部の貴族がパトロンについてたんだ。死後は自邸に飾り立てるばかりでちっとも売りに出しゃしねえ。だから買える機会は貴重なんだ」
「警備も厳戒ですもんね。入ったのはそうとう腕の立つ賊なんでしょう」
 つい聞き入っていたソフィアはぎょっとしてしまう。
(それって、盗んだってこと!?)
 やっと理解した。この催しに、闇などというきな臭い言葉がつくゆえんを。
 売買される品々は、正規のルートで流れてきたものではないのだ。
 確かに目当ての薬草も、本来なら薬師にしか扱いの許されていない種類だ。だれかれ構わず購入できる場にあることはおかしい。
 まわりにいる人間たちが急に危険人物に見える。
(や、やっぱり帰ろうかな……)
 しかしどうしても薬草を諦められない。これから作る薬には必要不可欠な材料なのだ。
 さっさとお目当てが出てきてほしい。そしたら落札してすぐに帰るのに。ここにいると自分まで悪事に荷担しているようで気分が悪くなってくる。
「では本日の目玉となります、こちら!」
 司会の男が大げさな身振りと声で視線を集める。
 今度はどんな盗品が出てくるのだろう。しらけ気味に壇上を眺めていると、運ばれてきたのは思ったよりも小さな品だった。
 丸テーブルの上にある商品はソフィアの両腕で抱えられるくらいの大きさで、先ほどと同じく赤いビロードで隠されている。
 また自分には価値のよくわからないものだろう。そう思っていたのだが。
「ではとくとご覧あれ!」
 ぱっとビロードが取り払われ、ソフィアは中にいるものから目が離せなくなる。
(綺麗……)
 布の下にあったのは、鉄を編んで作られた丸天井の鳥籠だった。
 中でうずくまっているのは鳥、だろうか。小さな身体が呼吸とともに微かに震えている。
 その体表がきらきらと銀色の輝きを放っているのだ。
 鏡面みたいにつややかで、息づくたびに青みがかって反射する。硬質な光なのに、生き物が発する輝きだと裏打ちするようにどこか温かい。今までに見たことがない不思議なきらめき。
 その美しさに魅了されたのはまわりも同じだったようで、どよめきが会場に広がる。
 音に反応したのか、鳥籠の中の生き物がひょいと顔を上げた。
(え!? うそ、これって──)
 籠の中にいたのは鳥ではなかった。
 横たわっていたのは、竜だった。
 黒曜石のような闇色のツノをもたげ、ルビーより深い紅の瞳で会場をけだるげに一瞥する。まるで全身が宝石でできているようだ。芸術品には詳しくないソフィアですら見とれてしまう。その生き物の美しさは圧倒的だった。
 竜はくだらないものを見たとでも言いたげに目を閉じると、また体を丸めてしまった。
「いいですねえ、竜! 落としましょうよ!」
「そう逸るな。よく見ろ、ツノが折れてるじゃねえか」
 声を弾ませる青年に、商人はあくまで冷静に答えを返す。
 くるりと丸めた体から、ぴょこんとのぞいたツノ。確かに、右側は中ほどからぽきりと折れてしまっている。
「ま、銀色の竜は珍しいからな。ツノのことさえなけりゃかなり見た目がいいんだが……」
「今回は見送りですか?」
「では十万リーコから。十一万、十二万」
 落札がはじまって、会場からぽつぽつとパドルが上がる。
「確かに高値はついてないようですね」
「持て余してるんだろうな。竜は本来捕らえることが禁止されている。その上育てにくいとあっちゃあ。だが」
 商人がおもむろに自分のパドルを上げた。
「十五万リーコ!」
「買うんですか?」
「バラして売れば足がつきにくい。そういう販路を持ってる俺たちが強いのさ」
「ばらす?」
 ソフィアは思わず聞き返していた。
「殺すって言ったほうが嬢ちゃんみたいなのにはわかりやすいか? ツノも鱗も、ばらばらにしたほうが売りやすいってもんだ」
「なっ」
「真似しようなんて思うなよ。素人がやったらすぐに足がつく」
 商人は会話への闖入者ににやりと下卑た笑みを見せる。
(殺す? 殺すって、あの竜を?)
 いたいけな生き物にどうしてそんなひどいことをしようなんて思えるのか。
「やめてください!」
 思わず商人に食ってかかっていた。
「邪魔だよ、どきな嬢ちゃん。俺じゃなくて壇上を見ろ。冷やかしなら帰れ」
「二十万リーコ」
「三十万」
 パドルを上げた他の参加者たちが次々に値段をつけていく。
「五十万」
 競り負けるものかと商人も声を張り上げる。
「パドルを下ろしてください! あなたに買われたら……」
 ソフィアの懇願などまるで意に介さない様子で、男はパドルを上げ続ける。
 その間にもどんどん竜の値は上がっていく。
「六十万リーコ」
「七十万」
「八十!」
 じり……と一瞬間があいた。他の参加者たちが商人の発声に、いったいどこまで出すつもりなのかと探っているようだ。このままでは商人が竜を落札してしまう。
「下ろして!」
「あっ、なにするんだ、この……っ」
 男のパドルを奪い取れば、すかさず取り返そうと腕が伸びてくる。
「返すもんですか! 動物虐待反対!」
 男がぶんぶんと振り回す腕をなんとか避ける。揉み合っているうちに他の参加者がじりじりと値段を上げていく。
「八十一」
「八十二」
 司会の男は刻みはじめた価格に焦れているようだった。
「さて、この美しい竜を必ずや手に入れたいというお方はいませんか? 百万リーコ! 百万リーコで決めていただければ即決といたします!」
「この小娘が……っ」
 商人がパドルめがけて摑みかかってくる。
「きゃあっ」
 ソフィアは無我夢中でパドルを目一杯遠くへ引き離す。
「百万リーコが出ました! そちらのお嬢さんが即決です!」
「え……」
 気づけば、値段をコールする声は聞こえなくなっていた。ぽつぽつと上がっていたパドルもすべて下げられている。
 司会の男はソフィアのほうを向いて満面の笑みだ。暗闇の中からも、会場中の視線を感じる。
 ソフィアはおそるおそる自分の腕を視線でたどった。
 そこには、高々と掲げたパドルが、あった。
「では、次のお品に参りましょう」
「ま、待って!」
 つまり、図らずも自分が竜を競り落としてしまった、ということだ。完全な事故である。
 司会が怪訝な顔でこちらを見てくる。
 早く取り消さないと。
 でも──。
(そしたらオークションはやり直し? この商人が竜を買ってしまうかもしれないの?)
 つまり、竜は殺されてしまう。
 心臓がどくんと大きく脈打った。
「このお嬢ちゃんに購入の意思はない。やり直してくれ。なんなら俺が買おう」
「いいえ、わたしが買いました! 即決ってそういう意味ですよね!?」
 割って入ってきた商人に、ソフィアは慌てて声を張り上げる。
「おい……」
「すみませんねえ、旦那。ルールなんで」
 司会は困ったように笑う。
「ちっ、せいぜいペットにするくらいしか能のない小娘が。いくらで売れたと思ってるんだ」
 忌々しげにつぶやく商人を見て、竜をこの男に渡さなくてよかったと心から思った。

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