魔法の国の秘密
シュタール大陸の中央に位置する、最も小さなその国の名を、シュトルム王国という。
それはこの世で唯一、国民全員が魔法使いという国で、他国ではなぜか魔力を有する人間は生まれない。そんな不思議を抱えた国の王族は、国民にも知られていない秘密を身に宿していた。
シュトルム王国の王都北にある、王宮の奥宮。その三階に、国王一家のみが使う極めてプライベートな一室がある。
その部屋は、大理石の床の上に毛足の長い絨毯が敷かれ、羽毛をたっぷり詰めたクッションがあちこちに転がっていた。壁面にはぎっしりと本が並ぶ書棚だけでなく、幾何学模様の魔法陣が描かれた布や、時折妖しく光る地図、勝手に額縁を抜け出して、壁面を動き回る兎の絵などが飾られている。額縁から抜け出した兎は、窓辺の一角に吊り下げられたウィンドベルを時折悪戯に揺らして、楽しそうにくるくると踊った。
部屋の南に設置された暖炉前には、座り心地のよさそうな長椅子がコの字型に置かれており、その中央に座る国王・ランドルフと、王妃・イルゼの足元に、彼らの子供たちが二人、座り込んでいる。
絨毯が敷かれているとはいえ、床に座るなど、一般的には行儀が悪かった。しかしシュトルム王家の面々は、代々この部屋の中でだけはどんな作法も気にしないでよいと定めており、茶や酒を運ぶ従者らも、いたって普通の光景として受け入れていた。
「……ティナは、そろそろ変身できるようにならないとなあ。間違って人前で獣に変身してしまってもいけない」
それぞれに茶や菓子を口にして寛いでいた一家団らんの間で、そう呟いたのは、白銀の髪に翡翠の瞳を持つ、ランドルフだ。
彼の座る長椅子の手前で胡坐をかいていた、今年十五歳になる王太子・エーリヒは、膝の上に乗せていた妹・ティナを見下ろす。イルゼのミルクティー色の髪に、ランドルフの翡翠色の瞳を受け継いだ子供たちは、それぞれに美しい顔立ちをしていた。
すっと通った鼻筋に、薄い唇、そして微笑むと、うっとりと見惚れずにはおれない甘い美貌のエーリヒに、長いまつ毛に彩られた大きな瞳と、果実を彷彿とさせる血色よい唇、そして白雪のように染み一つない肌を持つティナ。
十五歳で社交界デビューとなるこの国では、エーリヒは既に多くのご令嬢方に熱い眼差しを注がれており、ティナもいずれは数多の男たちが声をかけずにはおれぬ美姫になるであろうと噂されていた。
父王に話しかけられたティナは、小首を傾げる。
「……ティナも変身できるの?」
稚く聞き返した彼女に、ランドルフは頷いた。
「お前もシュトルム王家の血を継ぐ者だからな。必ず獣に変身できる能力がある」
シュトルム王国の王族は、不思議なことに、獣に変身する能力があった。国王であるランドルフは狼に、そしてエーリヒは虎に変身できる。しかし魔法の国と言えど、獣に変身する人間がいるなどという話はどこを探してもなく、シュトルム王家は連綿と、この力を国民にひた隠しにして繁栄を続けていた。
エーリヒが、ティナの髪を指先で梳きながら話しかける。
「そうだ、ティナ。今日は変身の練習をしてみようか。お前がどんな獣になるのか、お兄様、見てみたいな」
「まあ、それは素敵ね。お母様も、ティナがどんな可愛い姿になるのか見てみたいわ」
その美貌と、肝の座った内面に惹かれた父に、熱烈に求婚されて結婚した母は、嬉しそうに両手を重ねて賛同した。父の元へ嫁いだ彼女は、獣に変身できる特別な魔力を持っていない。
ティナは、彼女の言葉に一抹の不安を覚えた。
母は、人を簡単に狩ってしまいそうな、とても大きな狼になる父の姿を、可愛いと言うのだ。そして父と同じくらいの大きさの虎になるエーリヒのことも、同様に見えるようなのである。
――二人とも、可愛いというより、少し怖いくらいなのだけど……。
肉食獣に変身した父や兄は、立派な牙や鋭い爪を持っていて、安全だとわかっていても、幼いティナは本能的に恐怖を感じた。
変身する獣の種類は人それぞれ異なるらしいが、自分も父や兄のような肉食獣の姿になるのかしらと思ったティナは、上半身をねじって兄を見上げ、おずおずと尋ねる。
「……あのね、お兄様。ティナは自分がどんな獣に変身できるのか、わからないのだけど……お兄様は、虎に変身できると最初からご存じだったの……?」
エーリヒは一瞬きょとんとしてから、ふふっと微笑んだ。
「お兄様も、変身するまでは自分がどんな獣になるのか知らなかったよ。でも、どんな獣に変身しても、ティナなら可愛いに決まってるから、心配しなくていいよ」
本心から言っているであろう、その“ティナなら可愛い”という絶対の信頼に、彼女は困惑した。
十も年が離れているからか、エーリヒはティナに甘かった。文字を書けるようになっただけで『ティナは秀才だね~。きっと国一番の賢い姫になるよ』などと褒め、簡単な魔法が使えたり、リボンを結べたりするだけでも大げさに称賛してくれるのだ。
最終的には、ティナが笑うだけで『可愛いの才能がすごい。世界一可愛い』などとのたまうので、ティナは今一つ、兄の能天気な言葉を信じられなかった。
どうやら兄は、自分よりも遥かに小さく、何かにつけて稚いティナが、とにかく可愛く見えるらしいのだ。自分を好いてくれていることはよく伝わって、嬉しいなと思うけれど、その誉め言葉はどれも真実味がない。
――大きな牙や爪のある熊なんかになっちゃったら、絶対可愛くないと思うなあ。
内心でぼやいた彼女は、不意に兄の膝から下ろされて、視線を上げる。立ち上がった兄が、明るく笑って言った。
「じゃあ、僕が手本を見せてあげるから、今日はティナもやってごらん。いい?」
「え。あ――はい、お兄様」
ティナは背筋を伸ばし、絨毯の上で正座をする。家族の団欒から、魔法の勉強へと意識を切り替えたのだ。
その生真面目な反応に頷いて、エーリヒは人差し指を立てた。
「いいかい、獣に変身する時は、腹の内に魔力を溜めていくイメージをするんだ。そうして腹の中にぐるりと人間の外郭を集めて……」
「……ガイカク……?」
難しい単語に首を傾げると、エーリヒは嫌な顔もせず言い直す。
「あ、難しかったかな。そうだね、お腹に溜めた魔力の中に、自分の頭をくるっと入れてしまうような感じだよ。もっと簡単に言うと、お腹に溜めた魔力に向かって、空中で一回転しちゃう感じ」
わかるようなわからないような、曖昧な説明だった。ティナが反応に困っていると、エーリヒは気楽な調子で頷く。
「まあ、今までは意識して見てなかったから、よくわからないだろうけど、よく観察してればできるようになるよ。――いくよ」
彼は軽く両腕を広げ、ふわりと魔力の風を作り出した。風は彼の髪を優しく揺らし、くるくると体の周りを包み込んでいく。やがてヒュウッと何かが吸い込まれる音がして、兄の体が腹の中心に呑み込まれ、丸い魔力の塊になった。
ティナは目を丸くして、こくりと喉を鳴らす。これまで何度か兄の変身を見ていたが、集中して観察していなかったため、こんな姿になるとは知らなかったのだ。
兄がいなくなってしまった――と思った次の瞬間、その魔力の塊が一気に大きく膨らんで弾けた。強烈な風が兄を中心にして四方へ走り抜け、ティナは目を瞑る。と、トンと床に足を降ろす音が聞こえ、彼女は瞼を開けた。
目の前に、シャンデリアの光を弾く、光沢ある毛並みに覆われた、巨大な虎が出現していた。虎と目が合った彼女は、ぎくりと身を強張らせる。
魔法使いは、他人の魔力の強さをある程度、肌で感じられた。兄のそれは、人の時はさほど感じないのに、獣の姿になると、途端にティナと比べ物にならない、強大な波長に変わる。
虎の姿になった兄は、獣の声でティナに話しかけた。
『どう、できそう?』
「まあまあ、立派な虎ねえ。毛並みもつやつやで綺麗だわ」
母が嬉しそうに拍手をするも、ティナはこきゅりと喉を鳴らして、返答もできない。
目の前に立った虎姿の兄は、口を開けたらティナの頭など丸のみできそうだった。そこから覗く牙はやはり鋭利で、本能的に恐怖を覚える。
「ティナ、お兄様の背中に乗せて貰ったら? きっと楽しいわよ」
母がのんびりと提案するも、エーリヒは嘆息交じりに言い返した。
『母上。今はティナの変身の練習をしたいんです。遊ぶのはまたあとにしてください』
声をかけられた母は、微笑んで首を傾げる。
「まあまあ、やっぱり何を言っているのかわからないわ。でもエーリヒは、文句を言っているのでしょうね」
獣に変身した時の言葉は、同じ血を宿す者同士ならば理解できるが、母など一般の人間には動物の声としてしか聞こえなかった。
ガルルルルという声だけしか聞こえていない母は、ティナに目を向ける。
「エーリヒはティナに変身してもらいたいようだから、練習をしてみたらどう?」
言葉はわからずとも、家族の気持ちは大方理解できてしまうのが、母の凄いところだ。
ティナは戸惑いながら立ち上がり、エーリヒを見やった。兄はグルルルルと低い音を鳴らして、楽しそうにティナを見ている。
「えっと、じゃあ、やってみます……」
兄に言われた通り、お腹に魔力を溜めていってみた。でもお腹に魔力は溜められても、やっぱり魔力に頭をくるっと入れる感じがわからない。
目の前には獰猛な肉食獣になった兄の顔があり、脇からは両親にじっと見つめられ、ティナは額に汗を滲ませた。なんとか結果を出さなくては、と焦った彼女は、一か八か、最後に兄が言っていた、空中で一回転するイメージを実行してみる。
文字通り空中で一回転するべく、軽く飛び跳ねた彼女は、自分の魔力に向かって頭を突っ込もうとし、次の瞬間、ポンっと高い音が上がった。空中で体の均衡を失ったティナは、ぺそっと絨毯の上に転がり落ちる。
『きゃあっ……! ……やっぱり、上手にできなかったみたい……』
失敗したと思って呟いたティナは、身を起こして、きょとんとした。視線の位置がおかしかった。目の前にあるのは、大きな虎の前足。長椅子に座る両親に視線を巡らせると、二人の顔が遥か高みにある。
母が口元を手で押さえ、瞳を丸くして言った。
「まあまあ……なんて可愛らしい子猫かしら! ティナは猫に変身できるのね」
ティナは、柔らかなミルクティー色の毛並みをした、まだ生まれて間もないくらいの子猫に変身していた。
母が状態を教えてくれたにもかかわらず、自分だけ背の高さがおかしくなったティナは動転して、その言葉を理解できない。きょろきょろと自分の周りを見回し、口を開いた。
『ティナ、どうしちゃったの……?』
その不安そうな声は、「ミュウ……」という音として聞こえた。
ティナは口から出た変な音にびっくりして、また声を漏らす。
『えっ、どうしちゃったの……? あれ、どうしよう……っ。ティナ、上手に話せないみたい……!』
それらの声もまた、「ミュウ、ミュウ、ミュー……」という儚くも庇護欲を掻き立てる音になってしまい、彼女は右往左往した。
と、近くでぱったん、と何かが絨毯に打ちつけられる音がする。風が舞い、音がした方に目を向けたティナは、びくっと身を竦めた。
目の前に、巨大な牙を剥いた虎の顔が迫っていたのだ。
『――なにこれ。なにこれ……っ。これ、ティナちゃん? 可愛い! 可愛いすぎる……っ』
虎は身を屈め、絨毯の上に伏せをした状態で、変身したティナに見入っていた。瞳はらんらんと輝き、興奮した様子で、ばったんばったんと尻尾を床に打ちつけている。
子供たちの変身を穏やかに見守っていた父王・ランドルフが、呆れた口調で窘めた。
「エーリヒ、喜びすぎだ。落ち着きなさい。ティナが怖がっているだろう……」
傍から見ると、人も余裕で食ってしまいそうな巨体の虎が、片手で潰せるサイズの子猫を、獲物として狙っているようにしか見えない状況だった。
しかしエーリヒはティナに夢中で、落ち着く素振りはない。
『……え、でも可愛いよ……! 可愛すぎるよ……! ねえティナちゃん、毛づくろいしてもいい? 綺麗にしてあげる。いい? いいよね?』
エーリヒは普段、十五歳にして、泰然とした聡明な王太子だと謳われていた。だが獣の性に引きずられたのか、虎姿の彼は、父の声も無視し、子猫ににじり寄る。
薄く開いた虎の口から、荒い息が吐き出された。今にもぺろりと食べられてしまいそうな勢いに、ティナは混乱する。本能的に背を高くして、毛を逆立てた。
『ち……っ、近づかないで……っ』
「シャーッ」と威嚇されたエーリヒは、俄然興奮する。
『嘘、シャーッって……! シャーッって言った……! 怒っても可愛い……っ。ティナちゃん、僕、お兄ちゃんだよ。怖くないよ!』
頭の片隅では兄だとわかっているのだ。しかし体が彼を拒否しており、ティナは威嚇をやめなかった。
「ガルルル、ガアアア」「ミュウゥゥッ、シャアーッ」というやり取りにしか見えていない母・イルゼは、すうっと青ざめる。今にも虎に食われそうな子猫を心配した表情で、口を挟んだ。
「……エーリヒ? おやめなさい。お兄ちゃんでしょう? 妹が怖がっていることは、しないの」
『そうだよ。僕はお兄ちゃんなのに、どうして妹の毛づくろいもしちゃいけないのさ……っ』
あまりの可愛らしい姿に熱狂したエーリヒは、もはや意味のわからない反論をして、ティナの毛づくろいをするべく、口をあんぐりと開ける。
ランドルフが再度、咎めた。
「エーリヒ、やめなさい。母上の言うことが聞けないのか?」
『だってこんなに可愛い生き物、僕、見たことがないよ……!』
近づいてくる敵――ではないが、もう敵にしか見えない虎の口が、今にも触れそうな距離に近づき、ティナは頭が真っ白になった。もう死ぬ――というわけでもないが、そんな錯覚に襲われた彼女は、全身全霊で威嚇をしつつ、高速でその鼻面を叩きまくる。
「ミャミャミャミャミャッ!!」
人としての言葉すら忘れ、彼女はただの子猫として猛獣に相対していた。
しかし人の片手に収まろうかというサイズの彼女の力は、エーリヒにとっては蚊に刺されたくらいのものだ。彼の動きはとまらない。
巨大な牙が目の前に迫り、ティナは姫である矜持も忘れ、失禁寸前となった。その刹那――虎の頭が突如、絨毯にガンッと痛そうな音と共に打ちつけられた。
「ギャゥ……!」
虎はうめき声をあげ、ティナは敵の動きをとめてくれたその人を見上げる。
白銀の髪に翡翠の瞳の、壮年になってもなお美麗な父王・ランドルフが、いつの間にか立ち上がり、真顔でエーリヒの頭を踏みつけていた。
ランドルフは、愛息子に冷え冷えとした眼差しを注ぐ。
「――やめろと言っただろう、エーリヒ。妹をいじめるんじゃない」
だいぶ品のないとめ方だが、一家団欒の間では、時折このような粗野なやり取りもまま見受けられた。シュトルム王国ならではの光景である。
父王に踏んづけられてようやく我に返ったのか、エーリヒは頭から足が下ろされると、無言で人の姿に戻り、魔法でさっと衣服を身に着けた。
上等な青地の上下に身を包んだ彼は、一度ふうっと息を吐く。気を取り直したように髪をかき上げてから、ティナを振り返った。
まだ子猫の姿でぶるぶると震えている彼女と視線を合わせると、にこっと爽やかな笑みを浮かべる。
「ごめんね、ティナちゃん。お兄ちゃん、ティナちゃんがものすごく可愛くて、ちょっとだけ我を忘れちゃったんだ。でも、もういつも通りだから怖くないよ。上手に変身できたね。……抱っこしてもいい(・・・・・・・・)?」
最後の要求だけ、やけに強調された気がしたものの、人間の姿になった兄なら安全かなと、ティナは小さく頷いた。
『つ、潰さないでね……』
兄の纏う気配に、まだ虎の雰囲気を感じ、ティナは怯えた声でお願いする。兄は甘ったるく微笑み、ティナを優しく抱き上げた。
両手の上にティナを乗せた彼は、虎の時と似た、らんらんとした眼差しでじっと見つめ、しばらくしてから低い声で呟く。
「……可愛い……。僕の妹、最高じゃないか……? 人間でも獣でも可愛い……凄い……」
彼の傍らに立って、また悪さをしないか目を光らせていたランドルフは、げんなりと嘆息した。
「……妹を可愛がるのはいいが、いずれはどこかに嫁ぐんだからな。変な工作をして、妹の恋路を妨害するような阿呆になるんじゃないぞ」
ランドルフは、社交界で絶大な人気を誇るというのに、今のところ浮いた話一つない息子を疑わしげに見やる。
エーリヒは眉を上げて、父を見返した。
「もちろん、ティナを幸せにできる男になら、喜んで差し出しますよ。まあ、そんな男がこの世に存在するのかどうか、甚だ疑問ですが……」
暗に己の眼鏡に適う男でなければ認めない、と言ってのけた息子を、ランドルフは苦々しく見返し、イルゼもまた、ため息を吐いた。
「ティナの結婚相手は、大変な目にあうかもしれないわねえ……」
憂いを込めて呟いた母の声も聞こえぬように、エーリヒはティナに甘く囁く。
「別に結婚できなくても、お兄様が一生養ってあげるから、当分恋とかしなくていいよ、ティナちゃん」
優しい声音と共にぐりぐりと頬ずりされ、ティナは前足で、無造作にエーリヒの顔を押しのけた。
「う……っ? ……ティナちゃん……? お兄ちゃんの愛情表現が、気に入らないの……っ?」
頬を押されて、秀麗な顔が台無しになっているエーリヒを見やり、ティナは思ったままを口にする。
『お兄様のことは愛してるけど、愛情表現はちょっとしつこいと思うの』
「……っ……!」
ショックを受けたのか、彼はティナを落とさないように気をつけながら、器用にその場にくずおれた。
――それから七年後、愛情一杯に育てられていたティナが、幼くして政略的に隣国へ住まいを移し、更にはそのまま嫁ぐことになろうとは、この時の一家は誰一人知る由もなかった。
また、この世にいるかどうかも定かでなかった、エーリヒの眼鏡に適う男が存在するということも――まだ、誰も知らない――。